呼吸を合わせて…
年が明けてから毎日のように夢をみています
頭の中への文章のインプットが多過ぎて
整理しているのかも知れません
Kindleで購入した本を
夢中ですぐに読んでしまうので
満足するよう購入したら
毎月一万円札が翔びそうです
なのでまたnote巡りをしています
文章って相性がありますよね
絶賛されている作家さんの作品でも
どうにもこうにも読みすすめられなかったりします
原因の1つに〝呼吸が合わない〟が
あるような気がします
二十歳前後の読書に溺れていた頃
フリーマントルが著す
チャリーマフィンという工作員が主人公の
スパイ小説シリーズにはまりました
一見隙だらけのチャリーが実は優秀なスパイ……
というありがちな設定だけではなく
悲哀に満ちた生きざまが描かれていて
1作目から欠かさず購入して読んでいました
特に『別れを告げに来た男』が好きでした
でもある時から購入しただけで
本棚にただ並べて置くようになりました
読めなくなったんです
1つの作品が長くなりました
長くなっただけなら読めるはずです
好きな人の文章は長さを感じないので
なんでだろう…と思っていたら
書評か何かに執筆スタイルが変わったという事が
書かれてありました
記憶が曖昧ですが
「手書きからタイプライター」だったか
「タイプライターからワープロ」だったかに
変えたそうです
(時代的にPCやスマホなどはまだまだの時です)
そのせいかな…と思いました
なんだか今までと違って呼吸が合わない
もちろん日本語に訳されている訳だから
訳者の問題でもあるだろうけれど
やはり元の作家の〝手〟が変われば
訳された文章も変わってくると思いました
note巡りをしていて
〝あ~この人好きだ~〟
というnoterさんに時々出会えます
とても嬉しい瞬間です
長文を長文と感じさせないリズムがあります
そのリズムはきっと人それぞれなんだと思います
先日読み始めたnoterさんの投稿
短文も長文もあって内容が好きなんだけれど
私には呼吸が合わない
一文が長い気がして息切れがする
きっとタイピングが早いんじゃないかな
上手いんじゃないかなと思っています
短文だとスキッと読めるけど長文はしんどい
そんな感じです
でもいつか息切れなしで
読めるようになる気がするのでキープです
楽しみです
ごん太と散歩で土手の下を歩いていました
すると土手の上から
〝うふふ…〟という女性の笑い声
見上げると高齢の女性がごん太を愛おしそうに
ながめて微笑んでいました
〝こんにちわ!〟と張り上げた声が
〝何しよん!まだこんな所にいたん!?〟という
娘さんらしき人の叫び声でかき消されました
娘さんらしき人は私とごん太に気がつかず
次々と大声で高齢の女性を叱責して
手を引いてぐいぐいと歩いて行きます
耳を目を覆いたくなりました
私もかつて年老いていく母に
何度苛立ちをぶつけたでしょうか
いつでも母は
〝呼吸に合わせてやってるんだから…〟と
呟いていました
ちょっと息切れのする記事を読んでいて
そんな事を思い出しました