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スイカ スイカ スイカ

主人はスイカが大好き
毎年国道の両側にスイカのお店が現れます

何年も前から我が家は決まったお店で買っています
可愛らしいおばあちゃんの出店
そのおばあちゃんのスイカがダントツで美味しい!
そう聞いて行ってみたのが始まり
確かに美味しかった

それ以上におまけでくれるお野菜が美味しい
キュウリやカボチャをいつもおまけしてくれた
私はスイカもカボチャも特に好きではないけれど
おばあちゃんのカボチャにやられてしまった
カボチャってこんなに美味しいんだと
初めて思いました

3年ほど前
おばあちゃんではなくおじさんに代わった
聞くともう高齢で来られなくなったとのこと
おばあちゃんの息子さんでした
スイカは変わらず美味しい

翌年
おばあちゃんの様子を聞くと
〝施設に入った〟と
それを話す息子さんは必死で
〝施設に入ってもらわないといけなかった理由〟を
話していました
私にはそれが痛々しかった
私は大きく頷きながら〝そうですよ!〟と

誰も責めてない
誰も責めてない…

いや…きっと山あいの集落…
どんな事を言われたか
どんな眼で見られたか
私の母がサ高住に入居した時
その近隣の山中に住む母の友人の女性が
ほとんど会話を交わした事のない私に
〝家でみられるでしょうに…〟と言った
まだまだ…
まだまだ…なんです

スイカはちょっと甘味が少なかった



今年のスイカを今朝食べてみました
……全然美味しくなかった
気候のせいなのか
どうなのか

代が代わって美味しくなくなった
そう言いたくないけれど…


二代目が先代と比べられて
正しく評価されない事は身を持って体験しています
実際には主人がカバーした事でも
先代はそれを言わないし他人も認めない
平成の大不景気でも潰さずに残せたのが
誰の功績か見て見ぬふり
自分たちの失態で代替わりしたのに
〝乗っ取りやがって〟という暴言
信じられない事が満載の中で
二人して頑張ってやって来ました
当時あたたかい眼で見守ってくださった方々だけと
今でもお付き合いは続いています


スイカ
スイカ…
あと1つあります
主人と
〝これも美味しくなかったら来年はやめようか…〟
と話したけれど
やっぱり来年もあのおじさんのスイカを買おうかな

いつかおばあちゃんのスイカみたいに
とびきりのスイカになるかも知れない



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マボ
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