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読書日記『もうこれ以上、人間関係で悩まない極意』

著書:苫米地英人

この本では始めに縁起について説明しており、縁起とは「関係を認める」ということです。
自分を定義しようとしても生まれは〜で、母校は〜でと、自分とそれ以外の関係性でしか説明できません。

全てが関係性で成り立っているのであれば、独立して存在するもの(先天性)は存在しません。
縁起を理解して自分の心を変えれば、例え嫌な上司がいたとしても捉え方が変わります。
他にも対人関係の悩みを縁起人として考えることで解決しています。

ここでまた縁起という概念から「全ての知識は、間違っているかもしれないから、鵜呑みにせず自分で考える」と言っています。
この世には絶対に正しいものなどないので、自分で常に疑って判断する。そして個人の幸せについても、他人の判断ではなく自分の判断で生きればよいとあります。

昨今、人の意見に疑いもなく流される人がいますが、自分の人生も自己責任で生きるのが一番ですよね。だって絶対に正しいこととか、一つの物差しなんてあり得ないので。

仏教の教えを交えながら、現代人が抱える悩みを解決し、社会や人生についてまでも話題が広がり、抽象度が高く良い本でした。

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