伊那路を進んで、木曽路で帰ろう。 【きっぷ1枚で日本横断:#21】
日本横断21日目、豊橋駅から。
おはようございます。現在時刻は朝6時前、豊橋駅の始発に乗るべく、早起きをしてネットカフェを早々に出てきました。
本日は今いる愛知県から静岡を再び経由して長野県まで戻り、再び愛知県を目指して南下した後伊勢まで至る行程です。朝から晩まで列車に缶詰な1日ですが、今日も楽しく日本横断を進めていきましょう。
伊那路は北に
駅に次ぐ駅の大嵐
本日最初に乗り込むのは、飯田線の普通列車。本日はまず、普通列車を乗り継いで一大ローカル線である飯田線を制覇していきます。飯田線は愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶ路線で、路線距離もさることながら、数多ある多彩な途中駅とその秘境っぷりが人気を呼んでいる路線です。今回は時間がないのでいちいち途中下車できませんが、眠気に耐えうる限り飯田線の魅力を車内から体感していきましょう。
飯田線は途中の本長篠駅を超えたあたりから一気に山奥へ突入していましたが、どう考えても山奥とは思えない頻度で駅に到着するので、乗っていて飽きないどころか、ちょっと面白くなってきてしまいましたね。結果として秘境駅ランキングへ軒を連ねるような駅ばかりになっているのだとは思いますが、肝心の秘境駅として名高い小和田駅や中井侍駅を通る頃には、残念ながら僕は夢の中でした。1つ手前の大嵐駅までは起きていられたんですがね。…朝6時の始発に間に合ったことを一旦は評価することとします。
そんな訳で、ひたすら山奥の駅に停まりながら、列車はたっぷり3時間ほどかけ、終着の天竜峡駅へ到着しました。終点まで寝ていた僕は車掌さんに起こされ、完全なる寝ぼけ眼で天竜峡駅へ降り立ちます。天竜峡駅では引き続き普通列車に乗り換え、さらに伊那路を北上していきます。
寝ぼけ眼を擦った先には
列車は30分もかからずに、終着の飯田駅へ到着です。飯田駅は正直列車よりもバスの方がアクセスが良く、列車の本数以上に駅が栄えている印象ですね。
列車を降りたらすぐ、反対側に停まっている普通列車へ乗り換え、飯田線制覇を目指します。
同じ山奥を走るのでも、南と北で飯田線の様相は全く違いましたね。北の方まで来るとかなり開放感のある車窓が広がっていて、実に気持ちよかったです。飯田線の終点、辰野駅からは中央線へ乗り入れ、一瞬ですが何度目かのJR東日本のエリアへ突入します。飯田駅からは2時間半ほど、起点の豊橋駅からは実に6時間ほどかけ、列車は岡谷駅に到着です。
待合室で暇を潰すなどしたら、ここからは中央本線をひたすらに下り、再び愛知県は名古屋駅を目指していきます。長野県と愛知県を何時間かけて反復横跳びしているんだ、という話ですが細かい事を気にするのはやめましょう。まずは、普通列車でこの旅におけるJR東日本最後の駅、塩尻駅を目指します。
列車は10分ほどで、塩尻駅に到着しました。今乗った区間が、この旅でここまで散々お世話になったJR東日本の最後の区間でした。これで本当に東日本も終わりか、と思うと少し感慨深くなりましたね。
さて、塩尻駅に到着した時点で時刻は既に12時半過ぎ、朝からほとんど何も食べていませんので、さすがにお腹が空いてきました。次の列車までまだ時間がありますから、ここで途中下車をして、駅そばをいただくことにいたしましょう。
うーんさすがは信州、駅そばである事を忘れさせるかの如く本格的なお蕎麦ですね。名残惜しむように長野を再訪して良かったです。アクセスの手軽さもあり、駅そばにしては大変多くの人で賑わっていました。
木曽路は南に
唐突の宿場町に驚く
駅そばをかき込んだら、引き続き中央本線の普通列車へ乗り込んでいきます。ここからは再びJR東海の管内へ入るのですが、この区間は観光需要の割に普通列車の本数が少なく、特に青春18きっぷシーズンとなると非常に混雑するのです。御多分に洩れず僕も窓際には座れませんでしたが、通路側の座席を何とか確保しましたので、途中の木曽福島駅までゆっくり座って移動していきます。
普通列車に乗ること1時間弱で、特急列車も停まる木曽福島駅に到着です。本日はここで途中下車をします。
駅前の雰囲気からも分かる通り、こちらの木曽福島駅は中山道の37番目の宿場町である、福島宿があるところです。宿場町としての趣がきっちりと今も残っており、まるでタイムスリップしたかのような感覚になりましたね。駅周辺をぶらぶらしながら、宿場町の雰囲気を楽しみます。
一頻り売店なども見て回ったら、駅に戻って今度は特急列車へ乗り込んでいきましょう。
東海最大の都市へ突入する前に
木曽福島駅から乗り込むのは、中央本線の塩尻駅以西を走る特急しなの号。こちらで一旦、岐阜県の多治見駅までの道のりを駆け足で進んでいきます。
みそぱん片手に、多彩に変化する木曽路の車窓を楽しみます。急峻な山道でしたので流石に歩いたり自転車で走ったりする気にはなりませんが、眺めているだけでも十分にバラエティ豊かな景色でした。列車は1時間ほどで、日本有数の暑い街として名高い多治見駅へ到着です。
《参考》僕の高校同期が中山道を自転車で踏破していたみたいですので、こちらも是非ご覧くださいね。
多治見駅からは始発の普通列車へ乗り込んで、名古屋の都市圏を目指していきます。
普通列車でそのまま名古屋駅を目指してもよかったのですが、少し時間の余裕がありそうでしたので、全国のスタバ巡りを進めるべく、途中の新守山駅で途中下車することにしました。
新守山駅から歩いて10分ほどのところにある書店に併設されたスタバで、いつも通りコーヒーをいただくことにいたしましょう。
コーヒーを飲んで落ち着いたら、今度こそ中央本線で名古屋駅を目指します。
新守山駅まで来ていますので、もう十分中京の都市圏には突入しています。列車は20分ほどで、終着の名古屋駅へ到着です。
いつものやつに挨拶
名古屋へ来たら、僕はいつも矢場とんで味噌カツを食べることにしています。本日も例に漏れず、駅近くの矢場とんへ向かいます。
今日はかなり早めの時間にお店へ到達できていますので、ほとんど並ぶことなく入店することができました。本日は味噌カツ丼をオーダーしました。しばらく待って出てきたのがこちら。
ご飯の量にいい意味で見合わない量の味噌ダレがたっぷりかかった丼は、最後まで濃い味でいつも通りおいしかったです。そういえば、僕が丼を食べ終える頃には店の外に行列ができ始めていたので、ラッキーなタイミングでした。
さて、この後ですが実は高校同期と合流することになっており、合流するタイミングまで少し時間がありましたので、矢場とんの近くのスタバで時間を潰すことにします。
スタバで時間を潰したのち、無事高校同期と合流したら、駅ナカのスタバで夜食用のクッキーを購入して、同行人の同期と共に日本横断の行程を進めていきます。
木曽路の先に見える寝床
名古屋駅からは、関西本線に乗り込んで三重県の亀山駅を目指します。
亀山駅に到着したら、紀勢本線でさらに三重県を南下していきます。途中の多気駅からは参宮線に入りますが、こちらは経路外なので、日本横断の行程は多気駅で中断し、多気駅〜伊勢市駅間は乗車券を買い足します。
亀山駅から1時間半ほどかけ、列車は目的地の伊勢市駅に到着です。
というわけで、本日はここまでにして、駅からしばらく歩いて本日宿泊するホテルへ向かうことにいたしましょう。わざわざ伊勢市駅まで来た理由は、多気駅周辺にホテルがあまりないからと、明日朝お伊勢参りをしたいから。明日に備えて、ホテルに着いたら早々に入浴を済ませて寝ることにします。
明日はお伊勢参りの後、紀伊半島を一周して大阪まで至る行程。明日も引き続きハードですが、ホテルでしっかり体力を回復します。
それでは、おやすみなさい。