大家さんのようなペンションオーナーご夫婦 @沖縄(2012年43歳) 余談
こちらは本エピソードの余談です。ちょっと長いので分けてUPします。
本エピソードは、前回をご覧くださいませ(/ω\)
本エピソードはこちら👇
余談その1 -------------------------------
この日朝食をいただいた後、私は奥さまに不要な段ボールの有無を伺った。(お土産や私物をまとめ、最終日に自宅へ送るため)
しかし、宿にもご自宅にも無いとのことだったので、「じゃあ、明日にでも郵便局(※バスで行く距離)で買うことにします。ありがとうございます!」と観光へ。
そして夕方戻った際に、鍵を受け取るため、再びレストランに顔を出した。
出迎えて下さったのは、やはり奥さま。ところが、「あ!イナダさん!」とおっしゃると、踵を返して急いでキッチン奥へ。
パタパタと戻って来らたかと思ったら、なんと手にはキレイな使用済み段ボールが!
「もしよかったら、これ……」
「えーーーーっ!どうしたんですか!?」
仰天する私に対し、明言こそされなかったものの、どうやら車でどこかから貰って来て下さったようだ。……お忙しいのに……だ!
驚きと感激でパンパンになった我が胸。全身全霊でそれらをそっくり吐き出す。
……ちょっと照れる奥さま。「何でもないこと」といった感じで手をパタパタと振り、照れくさそうに微笑んでうつむかれた。
そうなのだ!こちらのご夫婦は、共に慎み深い上に、とっても温かい方々なのだ!
そのようなお二人が、私は本当にかわいくて仕方がなかったのだった(年下の私が言うのも失礼なのですが、愛おしいと思ったのです)。
余談その1の続編 -------------------------------
更に奥さまは、最終日のチェックアウトの後、荷物を出せるようにと、歩くにはかなり厳しい距離のコンビニまで車で乗せて行って下さった。
そしてなんと、その足で那覇空港行きの最寄りのバス停まで送ってくださったのだった。(※おそらく、この時の宿泊客は私だけだったからのお心遣いだったと)
もう、感謝と感激でどうしていいか分からぬ私。
お礼を伝えるも、ご夫婦の幸せを願う以外、何もお返し出来ない自分が悲しくさえ思えた。
一方、車窓から顔を出し、満面の笑みで手を振り返して下さる奥様……。
この「純真な与える力」の偉大さに、私の心はただただひれ伏したのだった。
余談その2 -------------------------------
ちなみに、旦那さまにも朝日のご報告をしたところ、やはり控えめトーンでじんわりと喜んで下さった。本当にじんわりと……(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)
……いや~奥さまに、前もって教えていただいて良かった!
じゃなかったら、見たかどうか心配されていたことや、この控えめトーンでも本当に喜んで下さっていることなど、知る由もなかったであろう。
ご主人の熱い想いが埋もれなくて良かった。受け取ることが出来て本当に良かった……とつくづく思う。
余談その3 -------------------------------
実はこの話の1カ月程前、沖縄には超大型台風が上陸していた。
奥さまによると、地域によっては電線が切れ、停電が続いたりして大変だったようだ。
なのに、各地で出逢った皆さんは至って平常心であり、しかも旅人(私)への心配りまでして下さった。
なんと逞しく器の大きい方々なのか……。
大昔から自然を尊び、その強大なエネルギーと共に生き、様々な困難を受け止めて来られた沖縄の皆さんの、しなやかな精神力。
真の強さはやはりかっこよかったし、何より美しかった。
余談その4 -------------------------------
この沖縄旅行での体験は、何ものにも代えがたい心のお守りとなった。
思い返すたび、ささくれ立つ心は、あの海のように穏やかに凪いでゆく。
まずは、美しき沖縄の皆さんに感謝。
この旅へと押し出してくれた、悲しい出来事にも感謝。
旅を支えて下さった、森羅万象にも感謝。
苦手な飛行機に頑張って乗ってよかった。
そして、早起きで頑張ってくれた低血圧の体よ、ありがとう😘!
この沖縄旅でのアナザーストーリーもあります。宜しければそちらもどぞ!👇😌