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#美術批評
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【美術評】 エリプシス|フィオナ・タン『リンネの花時計Linnaeus’ Flower Clock』を想う(金沢21世紀美術館)
花の時間は朝5時に始まり午後6時に終る。 花の明確な時間の流れと記憶。 花は忘却することがあるのだろうか。花は未来を想うことがあるのだろうか。そして過去を想うことも。 花はなにを憶えているのだろうか。 花は30年後もいまの自分を憶えているだろうか。そして30年後も憶えているであろう自分を思い浮かべることはあるのだろうか。 記憶と忘却は〈対義語=二項対立〉なのではないのではないだろうか。 世界は記憶と忘却との織物のようなものであり、記憶と忘却は時間の地形図のように幾重にも