夏の冷え⑤
パンダはおそるおそる、スープをのみました。
「なにこれ、うまぁい!」
「それはお母さんがつくってくれた、ニンジンの冷製スープよ。おいしいでしょ!」
「うん、おいしぃ!これのんだら、元気になるかもしれないね!」
パンダはごくごくごくっとのみました。
「はぁー。のんだけど元気でないや」
パンダはまた、ごろんと横になりました。
「そりゃあそうだよ。まほうの薬じゃないんだから! おなかが弱くなってるんだよ。 なにたべたの?」
パンダは、指おり数えながら言います。
「アイスでしょー? そうめんにー、ハンバーガーにー、ポップコーンにー、竹とー、ポテトとーおそばとー・・・」
「ただの食べすぎじゃない?」
コトちゃんは笑いました。