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【命の価値】はとても不平等だと思う

生きていると、1度や2度は「死にたい」と思うことがあるでしょう。

私も昔、何度かそんな風に思ったことがありました。

でも本当に死のうとした訳ではありません。「死にたいくらい辛いのだ」という心の状態を表したくて使っただけです。


こんにちは。

NLPプラクティショナー、LAB®プロファイルプラクティショナー、アドラー心理学勇気づけ講師のまあこです。

今回は「命の価値」とはなんだろうか?

ということについて、1冊の本を紹介しながらお話していきます。

命について、一部過激な表現内容となっています。苦手な方はご遠慮ください。


絶対貧困

「絶対貧困」という本があります。

著者の石井光太さんが、スラムの住民達と実際に寝食を共にしながらスラムの人たちの暮らしや生き方を描写しているノンフィクションです。


<内容より一部抜粋>

物乞いをしなければ生きていけないスラムの人々は「レンタルチャイルド」と言って、マフィアがインド各地から誘拐してきた赤ちゃんをレンタルし、物乞いのアイテムとして使います。

しかし、それだけではなかなか生活できません。

利益が得られないマフィアは、その赤ちゃんが小学生に上がる頃

・目をつぶす

・手足を切断する

・唇・耳・鼻を切り落とす

・顔に火傷を負わせる

などの障害を負わせます。障害がひどいほど、利益につながりやすいからです。

ある時「なぜこんな残酷なことをするのか」とついマフィアに言ってしまった石井さん。マフィアと口論になりました。

その時、それを聞いていた障害児の子どもがマフィアをかばってこう言ったのです。

「マフィアは何も悪くない。きっと僕がダメなことをしたから目をつぶされたんだ。すべては僕がいけないんだ。だからマフィアを怒らないで下さい」

障害児は目の見えない状態でここを出ても行く所も生きていく術もないのです。つまり、ずっとマフィアと一緒に暮らすしかないのです。

マフィアと共存するために、「自分が悪かったんだ」と自らを納得させ生きていたのです。

・・・・・


ここまで読んでみて、色々感じて頂いたのではないでしょうか。

ぜひ、あなたが感じたことを大切にしながら読み進めてください。


この内容を読んで私が感じたことは、率直にひとつ。「命の価値はとても不平等だ」ということです。

私は日本に住んで、生まれてから今まで何不自由のない生活をしています。

ただ生まれる環境が違うだけで、人の一生はこんなにも変わってしまうものか、と衝撃を受けました。


マフィアに目をつぶされた子どもがマフィアをかばうシーン、何度読んでも涙があふれてきます。

それでも生きるために、マフィアだって生きていくために、必死なのです。

生きることは決してキレイごとだけでは済みません。

インドに比べれば、はるかに絶対的貧困は少ない日本ですが、

日本の自殺死亡率は、G7(先進国)のなかでワーストです。厚生労働省の人口動態統計によれば、長らく10代~30代の若者における死因の一位が自殺なのです。


私は「死にたい」と思ったことがありますが、死にたくないから弱音を吐いただけです。

本当に明日の命の保証がない毎日を生きているとしたら、「死にたい」だなんて思うのでしょうか?

それでも悩みは人それぞれですし、日本でも辛い思いを抱えている人もたくさんいます。


命の価値は不平等だと思う一方で、人はみな同じように尊い、とも思っています。

明るい面だけでは語れないけれど、それでも光を見ていたい。

私は絶対に幸せに生きるし、生き続けたいと思ったのです。


今回はこの辺で。

ここで出会えたことに感謝します。


ブログも書いています。ぜひ参考にしてください。


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