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冬の夜の小さな幸せ 〜息子との布団の中が特等席〜
ほんのり温かい羽毛布団の中。
ぐっすりと眠る息子の横で、私は今日も冬の特等席にもぐり込む。
温泉にも、お鍋にも負けない。
私の冬の幸せの中で、一番のお気に入りの時間。
実は私、冬はそんなに得意ではありません。
クリスマスは毎年どう盛り上がったらいいのかわからないし、年末年始の長い休みの雰囲気がなんとなく苦手。若かりし頃は楽しめていたはずなのに、今はスペシャルな夜ご飯やケーキの準備を考えているうちに、気づけば終わっているという...(結局何もしていない、どないやねん)
日照時間が短いのも苦手で、早く暗くなる冬の日は一日が短く感じて、なんだか損した気分になってしまいます。
でも、そんな苦手な冬にも、楽しみなことがあります。
温かさが運ぶ小さな幸せ
まずは温泉。これは絶対的な幸せ。
スーパー銭湯で十分だし、冬はおうちのお風呂も最高。
ジャポンと湯船に浸かる時は「ぷはぁ〜」とおっちゃんみたいな声が出てしまいます。
ただし、声を出して肩まで浸かるだけだと完全におっちゃんになってしまうので、私はお気に入りのアロマオイル(主にラベンダー)を2滴ほど垂らすのを習慣にしています。
ちょっとした贅沢が、日常のお風呂を特別な時間に変えてくれるんです。
息子との特別な時間
でも、私の冬の幸せの中で最高峰は、やっぱり息子との時間。
実は今でも、小学4年生の息子と2人でダブルベッドで寝ているんです(夫は下のマットレスで寝ています。ごめんね、腰痛くない?大丈夫?)
息子が既に温めてくれているダブルサイズの羽毛布団の中にもぐり込む瞬間。これこそ、冬の中で一番の幸せイベント。しかも毎日訪れる特別な時間。
この時私の吐く息は豆球の下でも白く見える、でも身体だけがあったかくなる。
そしてここぞとばかりに寝ている息子を思いっきりハグします。(全然起きないから)
どんな湯たんぽよりも暖房器具よりも温かくて、なにより癒し効果がすごい。オキシトシンが見えるんじゃないかというくらい、幸せホルモンが溢れ出る瞬間です。
まだギリギリ起きている時もハグさせてくれますが、きっともう嫌がるカウントダウンが始まってるかもしれません。だから今のうちに...とここぞとばかりに必死な母ちゃんです(笑)
内緒の幸せ
ここだけの話なのですが...私の少し冷たい足の裏を息子の足の裏に重ねてスリスリするのも密かな幸せ。
違うのは温度だけではなく、肌の質感も。
私のガサっとしたのと、息子のツルツルの足の裏の対比ったらない。
夫に白状したら「かわいそうすぎる」と。
顔は笑ってたけど、呆れてると思う。そりゃそうや。
でも息子に「お母さんこんなことしてるねん、気づいてた?ごめんな。」って起きている時に白状すると、「気付いてなかったし、やってくれてもいいで。」となんと許可してくれました。
やったぁ!優しく育ってくれてる〜!(ちがうか)
時の流れと共に変わる幸せ
他にも熱々のお鍋やおでんなど、冬だからこそ美味しいものはたくさんあります。
でも、きっと私にとって今年の冬の一番の思い出は、この息子との時間になるんだろうな。
小学4年生。もうすぐ息子との添い寝も終わりを迎えるかもしれません。
だからこそ、この温もりを大切に感じる毎日です。
冬は苦手な季節だけれど、息子と過ごす特別な時間があるから、少しずつ好きになれているのかもしれません。
季節は巡り、息子は大きくなっていく。
でも、きっと大人になった息子と冬の思い出を振り返る時、この布団の中での時間が、温かな記憶として残っているといいな。
そんなことを思いながら、今夜も特等席へと潜り込んでいきます。