その力をどう使っていくかが重要だ|コーチが観た3月の映画【3選】
3月の劇場鑑賞は3作品でした。
改めて眺めると、「女性性」が強かった2月のラインナップに比べて、雄々しいですね。
一見するとバラバラな作品ですが、「その力を何にどう使っていくのか」という共通テーマが見えてきました。
<2月のレビューはこちら。おすすめ多いです。>
DUNE 砂の惑星 PART2
敵対するハルコンネン家との戦争により滅ぼされたアトレイデス家の唯一の生き残りにして後継者のポール(ティモシー・シャラメが演じる主人公)。宿敵ハルコンネン家との最終決戦に臨む。
<感想>
これはポールの人生の旅物語なんですね。ジョゼフ・キャンベルの「英雄の旅(ヒーローズジャーニー)」を思い出したし、実際にベースにあるのかもしれません。
最初は、自分が救世主として神格化されて扱われることを拒絶していたポールが、どんどん権力に傾いていく…その危うさに引き込まれてしまいました。
痛み、恐れ、覚悟、、、人間がその旅路で味わう様々な感情がみえました。
ポールの人生がどんなところに帰還するのか、楽しみでなりません。
オッペンハイマー
「原爆の父」として知られる理論物理学者、オッペンハイマーの伝記的物語。
<感想>
どんな描かれ方であってもフラットに観るつもりでしたが、「広島」「長崎」という言葉が聞こえると、心が「うっ」となりました。
”落とされた側”の視点がないことに賛否あるようですが、個人的にはある一方の視点とその周りで起こったことを徹底して描いたことはよかったと思います。ただ、分かった上で除外しているのかどうかは気になるところ。
苦悩するオッペンハイマーを見ながら、能力のある人が戦争に使われていくことについて考えていました。他にもたくさんいるでしょう。
その力を何に使うか、自分で選び取れる環境と、よりよく使える理性が大事ですね。
あなたは、あなたの力を何に使いますか?
梟
宮廷で働くことになった盲目の鍼師が、王の息子の死を目撃し、追われる身になってしまう。やがて、彼は暗闇の中で事件の謎に迫っていく。
<感想>
ポスタービジュアルが結構怖いのですが、ホラーではなく、スリルいっぱいのエンタメ韓国映画です。実際の朝鮮史にある”怪奇の死”を題材に、想像を膨らませて作っているのもおもしろいところ。
ネタバレすれすれですが、盲目とはいえ、実はいろんなパターンがあるのね、、というところから話は動き出します。
それもある意味彼の持つ「力」。それをどう使っていくのか。
そして勇気とは。最後まで目が離せません。
最後までお読みくださりありがとうございました!
4月に出会う映画も楽しみです。
▼パーソナルコーチをやっています。
一緒に春からのいいスタートを切ってみませんか?😊