【思えば】◯◯◯をしなくなった

生きていくのに欠かせないのが衣・食・住の三要素ですが、今回は、その中の「食」のお話。

みなさん、普段、お食事はどうされていますか?

毎食、必ずきっちり作っている方。
主婦の方はそうかもしれませんね。
はたまた、自炊はほぼせず、外食で済ませている方。
会社にいるお昼時だけ外食で、あとは自炊だったり、家で用意されているものを食べるという方も多いと思います。

僕はというと、大学に入学した19歳から初めて一人暮らしを始めたのですが、そのころはガスコンロの使い方もよくわからない始末でした。
料理に少しだけ挑戦したものの、結局続かず、4年間ずっと外食を通していました。

大学卒業後は、実家に住んだり、東京に住んだりを繰り返していたのですが、都内に住んだ若い頃も、一切、料理はしなかった。
家の近くの適当な牛丼チェーンで食べたり、夕方にスーパーに行って割引になったお弁当を買って食べたりしていました。

料理自体には興味があったんです。
ただ、なんとなく億劫で、包丁を扱うのも、コンロの火も怖いので、

「自分ではもうすることなんてないんだろうな」

なんて思いつつ、30代半ばまで過ごしてきたのですが、そこから再び東京に住み始めてから4年。

今は……




「ほとんど外食をしなくなりました」。

昔の僕が嘘みたいに、毎朝毎晩、しっかりキッチンに立って包丁を動かし、コンロを使っています。
外食するのは、月に3〜4回。
お昼時にどこかに出かけたときくらいです。

今の家に引っ越すときに実は、「ふたくちコンロ」の部屋にこだわったんですね。
それは、やはり30代半ばを迎えて、自分で料理が作れるようになった方が健康面で良いと思ったのと、あともう一つ、

「外食の味が、ものによっては合わなくなってきたから」。

その頃、牛丼とかラーメン、カレーとかをレストランで食べると流石に胃が重たく感じてきました。

「これが続くとまずいぞ」

と思ったので、引っ越してからは少しでも料理を覚えたいと思いました。

それからは、色々試行錯誤した気がします。
お米の炊き方を覚え、家のキッチンがIHなのをいいことに卵焼きを作り始め、今は、うどんだったり、ジャーマンポテトだったり、レパートリーは本当に少ないですが、少しは作れるようになりました。

ちょっとでも料理を覚えると食材にも興味が出て、どの食材にどんな栄養素が豊富とか、調べるようになる。
これがまたとても奥深くて、面白いんですよね。

正直にいえば、料理が面倒な日もあります。
今日がそんな日で、夕飯時は近くの某ラーメンチェーンを覗きましたが、結局、席に着かないでそのまま帰宅し、料理をしちゃいました。

スーパーで買ったもやしと牛肉を炒め、卵をかけて、かき混ぜる。
それにいつもの玄米ごはん。

こんな些細な食卓が最高に幸せなんです。


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田中雅(みやび)
読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。