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【テレビ界】規制が強すぎと言うけれど…

僕が小さい頃、テレビはまさに娯楽の王様で、我が家でもみんなが見ていました。
ゴールデンタイムでも、今では到底、放送できない企画や映像が流されていましたよね。

僕が高校生くらいになってから徐々に規制がキツくなり、業界に入った2009〜2010年くらいはもう、かなり縛りが多くなっていたと思っています。

諸先輩方と話をしたりした時やネットなどを見ててもよく、

「もう規制だらけで何もできない」

といったような意見をを聞くし、目にすることがあります。
これに関してですが、僕は、こう思うんですよね。






「規制を緩める必要はない」

昔は僕も、企画書などを書いていたとき、「あれもできない」「これもできない」と言われて、げんなりしたこともあります。
なんでこんなときにこの業界に入ってしまったのだろう、と後悔したほどです。

ただ、それからYouTubeや配信限定の番組が出てきたのと、自分自身が齢を重ねてきた影響から、今は、テレビ番組に対する自主規制の圧力やその強弱があまり気にならなくなりました。

いまのテレビ界は、少し仕事や私生活でミスをしたタレントがすぐ出演できなくなったりと、確かにちょっと排他的すぎるきらいはあり、その点に関しては改善の余地があると思います。

ただ、それは、あえて良い意味で捉えれば、

「業界がクリーンになっている」

とも言える。

確かに、女性のヌードはもちろんパイ投げとか、他にも体を張るようなものは画面から消えていっていますが、そもそもテレビは全年代が見るものなのですから、今の年齢になったら、

「精神が未成熟な子どもにこんなもの見せられない」

と、親御さんたちが思っている気持ちはよくわかるんです。
逆に、シニア世代には、例えば芸人さんが危険な行為をしているようなものを見ると、「面白い」より「心配」が勝つでしょうし、そもそも視聴したい、とも思わないと考えています。

その意味では、いまの方が、テレビは

「視聴者の方を向いたコンテンツ作りをしている」

と言えるのかもしれません。

今後、危険なものだったり、アダルトなものは配信へ、ドッキリ系はYouTubeへ、ほんわかするものだったり、ニュース、スポーツの大きな試合の中継などが地上波のテレビへ、と、どんどん役割が分かれていく気がします。

そして僕はその方が、視聴者も適切なコンテンツを選択しやすいのではないかと思っています。
いまはホワイト化がどんどん進んでいる時代なのですから、業界の人も、規制が強いことに不平を垂れるより、それ受け入れて進むべきだと思うし、クリーンな世界が性に合わない、という場合は、環境を変えるというのも一つの手だと私は思います。

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田中雅(みやび)
読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。