新小学一年生のキラキラとコロナ自主休校の悲しみ
2021年3月中頃、約1年間自主休園した保育園の登園を再開した。(2020年11月の一か月を除く)
0歳から6年間保育園に通っていた長女の卒園式と小学校入学のため
登園予定の数日前、国内で初めてイギリス型変異株の感染者が確認された。
今までで一番家にいるべきタイミングなんじゃないか?
葛藤があったけど、やっぱり人生の区切りとして卒園式には参加させてあげたい。
抑圧されていた成長の爆発
卒園式では子どもたちが披露する演目があった。
みんなが1年間取り組んできた演目に、娘は卒園式まで1週間しかないなか追いつこうと、
保育士さんもびっくりするほど頑張っていたという
もう一人のお母さんともいえる担任の保育士さんともちゃんとお別れできた。
「最後は娘さんの力です」という園長の言葉を聞いて涙が出た。
もう少し早く登園再開させてあげれば良かったかもな。
園では一度感染者が出た以外はみんな元気。
薬やワクチンも確立するまでは
「気をつけすぎるくらい気をつけて、その結果大丈夫だったらそれでいい。」と決めて進んできたけれど、
抑制されていた娘の成長の爆発を目の当たりにして、大切な成長の機会を損失させてしまったのかもしれないと心が痛んだ。
新しい場所で
一年前まで小学校に行きたくないと言っていた娘は一転、新しいランドセルや筆箱などが揃っていくと同時にいつの間にか入学を楽しみにしていた。
いったん落ち着いていた市内の感染者数も4月が近づくにつれ増えていたけれど、人生の大事なスタートをどうにか切らせてあげたい。HSC娘にとっては特に最初は肝心だと感じた。
色々あってけっこうたくさんハードルがある入学になった
人見知りなのに、運悪く娘だけが保育園の友達と一緒のクラスになれなかったり(これには理由はあって、別記事で)
入学直前にショートカットにしたくなって切ったら会う人全員に男の子と思われて居心地の悪さを感じたり
さらには文字の読み書きも小学校入学まで教えない保育方針で自分の名前以外は読めないし書けない!
それでも、入学後、学校で習ったことを楽しそうに話す様子を見ると、きっと担任の先生や児童館の大人に暖かく見守ってもらいながら長女なりにすごく今チャレンジしているんだなと感じた。明らかにキラキラしていた。
保育園に一年ぶりに登園し始めた次女も、家では女王様なのに強い男の子のお友達には言い返せなかったりして、1年間の休園の影響がありながらも、久々の集団生活にチャレンジしていた。
「子どもにはマスクをさせない」主義の保育園で娘一人だけマスクをすることも4歳には辛いだろうに頑張っていた。
学校、保育園、やっぱりいいなぁ。
友達と何気ないことで笑い合うのが楽しかった子ども時代を思い出した。みんなと過ごす環境で伸ばし合える力がある
親も一年ぶりに静かな部屋で仕事ができて、1年間散らかったままの部屋を片つけられて、別の意味で生きた心地を取り戻した。
やっと普通の生活に戻って、ふーっと一息ついた。
家族それぞれが、それぞれの活動に集中できる。
この状態をキープしたいなと夫は言った
だけど一方でほんとにいいのかな?とどこかで心がざわざわしていた。
登園を再開してから毎朝、大げさではなく戦場に子どもを送り出す気分だった。
もし感染したら多分自助なので、最悪の事態を想定して対策品を色々揃えた。それでも怖かった。
大阪、東京の後を追うように、北海道の感染者も急増してきた。インドの状況もとても他人ごととは思えない。
辛い決断
そしてゴールデンウィークが始まったとき、ほっとした。
休み中は各地で感染者が急増。
悩んだあげくゴールデンウィークの最終日の夜9時、夫に
「気持ちだけ聞いてもらいたいんだけど、さすがに明日からは休ませたいわ」と言った。
「わかった」
「?」
ダメ元で話したのにあっさり同意されて拍子抜けした。
ゴールデンウィーク中の感染情報を見て、夫も「もう通わせるのは無理だ」と思っていたらしい
とりあえず足並みが揃って良かった。
娘「明日小学校?」
私「・・・」
言葉に詰まった。
明日から通わないと決断できてほっとしたと同時にものすごく辛かった。
やっと新しい環境に慣れてきて、これから思いっきり走りたいとワクワクしている子どもに足枷を付けるのは辛すぎる。
次女も休園が2年目を回ってしまうと、3.4歳の子どもたちのなかで次女の存在や記憶も薄くなってなってしまうだろう。
そんなに長くは通えないだろうと思っていたけどもう少し通いたかったな。
「登校」「休校」どちらを選択しても辛い。
楽しい小学校生活を送れるようにと、友達への話しかけ方とか声の大きさとか具体的な関わり方を教えていた。
子どもと一緒に「初めての場面」に出てみて、マスクで仲良くなるのが通常よりも難しいことがわかった。
特に人見知りで内気な子にとっては、話しかけるだけでも大変なのに声を大きく表情オーバー気味にしなければ届かない。
「自分から話しかけるんだよ、友達もきっと話しかけられると嬉しいよ」
「マスクで口が見えないからすんごい笑って目をニッコリさせるんだよ」
「間に合うように早起きしよう」
「前の日に学校の準備をしよう」
とか
なのに、今「明日から学校には行けないんだよ」と言っている。
子どもからしたら「なんで?」だよ。
大暴れしてもおかしくないけど娘はだまっていた。
これからの一年
この矛盾を子どもに強いる代わり、これからの1年は、今までの1年とは変えなければと思った。
子どもの意欲を満たす体験を。何かワクワクできることを。あとお友達と交流できる方法もオンラインで探そう。
勉強も学校と足並みを揃えながら。
きっと長い戦いになるからみんなの心と身体が壊れないよう「楽に仲良く」をスローガンとして歩んできた1年から、
その次の「子どものワクワクを止めない1年」に
いまさらだけど私は育児がとても苦手。叱り方がわからなくて怒ってしまうし、許しすぎて自分が窮地に追いやられてしまう。
対して夫は元々教師を目指していただけに教育に向いている人だというのがわかった。すごく助かる
在宅育児の難しさって「親」と「教育者」を共存させなければならないこと
これらも新たな発見があればnoteに投稿していこうと思う
そのほかにも長女の卒業入学に伴うあれこれで、予想外の大事件が3件ほどあった。
予想外の大事件
1「1年間自主休園した我が家が卒業文集を作る!?」の巻
2「聞いたことない名前の小学校に入学!?」の巻
3「小学校入学、いきなりぶち当たったジェンダー問題」の巻
以上が2月〜4月の3ヶ月で起きた3つの事件。色々ありすぎた
小学校入学を控える方にわずかながら役に立つかもしれないので順次書き留めて行こうと思う
本日は最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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