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「創造力と想像力」#とは ~オンデマンドで観た新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」が素晴らしすぎたのでそれについて語らせて。
「#とは だけで30本書くチャレンジ」
~No.4~
◆ものすごくタイミングよく、昨日#ネタバレ タグがnoteに実装されました。ネタバレというほどのことは書いてないつもりですが、今後まっさらな気持ちで歌舞伎のナウシカを見たい方は、以下ご覧にならないでください。
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私、歌舞伎とか、全然よくわかんないわけですよ。
舞台はもちろん、映像でも1本も観たこともない人間なわけですよ。
でも、ナウシカが好き過ぎて。
もちろん今年映画館でリバイバル上映してたのは観に行ったし。
漫画も全巻、繰り返し繰り返し読んでいて。
あと、半沢直樹に出ていた歌舞伎役者の皆さんがカッコ良すぎて。
よし、歌舞伎も1つ、観てみよう!と決意しまして。
そんなこんなで、おもいきって、4500円、出しまして!
買ってからビックリ、全編通しで7時間!!
いやいやいやいや、いつ観るねん!
(確かめてから買いなされ……)
購入から1週間は観られるということがわかり安堵し、夜な夜なパソコンを起動して、根性で観ました7時間!!
素晴らしかったーーーーーー!
……とりあえずそれ以上の言葉は出てこない感じ。
もう、とてもじゃないけど、自分の力で概要を説明できる自信がないので……
とりあえず、雰囲気だけでも感じていただくために、公式サイトのリンク貼ってみたり。
映画館でのディレイビューイングの予告編リンク貼ってみたり。
そんなこんなで、「中身こんなんでしたよ」というレポはすっ飛ばしまして、単純に私の感想と、そこから考えた「創造力」と「想像力」について、以下に書き綴りたいと思います。
なお、冒頭に書いた通り歌舞伎に関しては完全に無知な人間なので、変な書き方のとこあってもご了承ください……
舞台関係者側の「創造力」
新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」は、その上演時間からわかる通り、映画のナウシカの歌舞伎版ではありません。原作漫画・全7巻の歌舞伎版です。映画の内容は序幕であっさり終わり、ラストの大詰はシュワの墓所です。
で、シュワの墓所まで行くとなると、当然映画のナウシカには出てこない国、「土鬼(ドルク)帝国」が出てくるわけで……
すると皇弟ミラルパも皇兄ナムリスも、チャルカも、チククも、マニ族の僧正もケチャも、みんな出てくるわけです。トルメキア王国側の登場人物も、クシャナとクロトワだけでなく、ヴ王(クシャナの父)やそのお付きの道化も出てくる。
そして王蟲や腐海の蟲たちはもちろん、巨神兵・粘菌・ヒドラ・墓所の主などなど、人でないものもたくさん出てくるので……
例えばこれを、「実写映画化」できるかと言うと、まず不可能なのですよね。どんなにCGを使い倒したとしても、表現しきれない。
しかし、歌舞伎ではそれが、できていた、という奇跡。
生身の人間が、観客の目の前で演じる。
歌舞伎という伝統芸能の枠組みの中で表現する。
普通に考えて、めちゃくちゃ制限が多い。
でも、そうした条件下だからこそ、「ナウシカであって、ナウシカでない」かつ「ナウシカでないようで、確かにナウシカ」という世界観が完成されていました。
忠実な再現であると同時に、壮大な創作。
創り手側の並々ならぬ努力と工夫。そしてそれを見事に演じきった役者の皆様の凄まじい実力。
あぁ、こういう力のことを「創造力」と言うのだな、とつくづく感じました。
鑑賞者側の「想像力」
一方、創り手側のみならず、鑑賞者側にも、かなりの「想像力」が求められたのも確かです。
7時間は歌舞伎としては長いけれど、でも休憩や幕間を含む時間だし、「原作ナウシカ7巻分、最初から最後までの舞台化」とすると、これはどう考えても時間的に短かすぎるわけで。
必然的に、物語の展開は一足飛びであり、ダイジェスト版の名場面集という様相でした。原作漫画のストーリーを全く知らないまま突撃したら、何が何やらだったでしょう。
そうか、そもそも歌舞伎って、みんなストーリーわかった上で観るものなのね!と妙に納得したり。
なので、展開の早さを、鑑賞者側が想像力で補う必要が生じます。
そして、「歌舞伎の世界の表現」として、また、「CGでも無理そうなことを舞台上に表現する手段」として、重要なシーンでは、「擬人化」や、「舞いによる表現」が多発します。
王蟲の幼生やら、巨神兵やらは、ナウシカとの心の交流を表現するために「○○の精」という人の姿で現れたりするし……
あと「ナウシカ、王蟲と共に森になろうとする」とか、「墓所の主v.s.巨神兵」とかの場面は、生身の人間が普通に演じるのも、舞台装置で何とか表現するのも、どっちももう、無理なので、「舞いによる表現」になってます。
で、それがむしろ、めっちゃくちゃ良い!!!
(スミマセン語彙力なくてこれ以上書けない)
表現としては「舞い」なのだけど~~~…全部伝わってくるんですよ。その場面のあれこれが。
全力で泣けるし、感動する。
人間の想像力って、すごいなぁ…と。
あと、歌舞伎だから、基本的にみんな「和」の装いなんですよね。洋服じゃなくて、着物を着てる。
だから服だけではちょっと誰が誰だかわからなかったりして。ユパさまの帽子とか、クシャナの服装とか、特徴的なものはそのままなのですが。
その服装に関する部分も、慣れるまでは想像力で補ってました。見た目の服装がちがっても、確かにそこに、ユパさまがいて、アスベルがいて。
ミラルパの不気味さ、ナムリスの無茶苦茶な感じ、ヴ王のえもいわれぬ迫力、道化のよくわからん魅力……などなど、十分伝わってくるのです。雰囲気はそのまま。ちなみに、「服ちがうのにベストオブそのまんま」はミトじい(笑)
個人的には、後半に登場するナムリスが、原作の100倍カッコよくて惚れました……
「土民もヒドラも巨神兵も全部くれてやる!全部抱えて、世界を救ってみろ!!」
…カッコいいぃーーーーー!
ダメだーー文章じゃ何も伝わらないー!(泣)
ミラルパ&ナムリスの二役を、見事に演じきられた坂東巳之助さん……惚れ込みすぎて、これから追っかけしてしまいそう(笑)
「創造力」と「想像力」の相互補完
で、創り手側の「創造力」と、鑑賞者側の「想像力」は、相互に補い合うものでなければならない、ということも、このナウシカを観てよくわかりました。
創り手側は、「鑑賞者は、きっとこのように想像力を働かせるであろう」ということを前提に創造力を発揮せねばならず……
鑑賞者側は、「創り手側は、きっとこのように受け取って欲しいと願って、この場面をこの形で創り込んだのであろう」と、自分自身の想像力を、創り手側の思いに寄せる感じで想像力を働かせることになるのだな、と。
そして、無限の想像力を引き出すのが、優れた創造力であり。
優れた創造力に思いを馳せるのもまた、無限の想像力である、と。
そんなことを思ったのでした。
今の思いとしては、
「舞台で観たかった!!」
「せめてディレイビューイングを映画館に観に行けば良かった!!」(コロナ禍まっただ中で無理そうな頃にやっていた)
です(笑)
以上。文章筋トレどころか、己の文章力の無さを痛感する、今日の文章でございます……何も書けてない(涙)
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物事を多角的に捉えて言語化することを目的とした「文章筋トレ」=「#とは だけで30本書くチャレンジ」。いやいやしかしまだまだですな……
明日は、また自分の得意分野を書いて自信を取り戻したく、「家庭教育」#とは について書きたいと思います。
本日もご覧いただき、ありがとうございました☆
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