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NHK大河ドラマ『べらぼう(1)』を観て
2025年の大河ドラマ、『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の1話を観た。
昨年が平安時代の紫式部だったため、「今年も文化人か」というイメージがあった。平安と江戸、どちらも長く戦争がなかった時代だ。
感じたこと
まずは僕自身、江戸時代のことはほとんど何も知らない。いや、そもそも他の時代ならわかるのかと言われると困るのだけれど。
奈良時代のとある貴族や、京都への旅行などをとおして「歴史」にハマった口なので、関東に長らく暮らしているのに日本史全体のなかでも江戸時代にはどうも苦手意識がある。
だから、よけいに新鮮に観られた。観終わったあと、(続くかどうかはわからないけど)今後は定期的にこうやって大河ドラマについて語る記事をのこしたいと思った。
それぐらい、エンターテイメントとして満足できる内容だったと思う。1話でも多くこの感情が続くといいな。
①歴史に名を残す人の特徴
単純にこれだけとはもちろん言い切れないけれど、「固定観念がないこと」は重要な素質なのではないか。
つまり、物事を客観的に多方面から見られるということ。ドラマでは、吉原(日本最大の幕府公認の遊郭)の窮状を訴える蔦屋重三郎(以下、蔦重)が、ときの老中・田沼意次から「(吉原を盛り上げるために)お前は何かしているのか」と言われ、三日三晩、悩むシーンがあった。
ふつうの人なら、「いや、お前(幕府)が考えんかい」とツッコミを入れたくなる状況だと思うのだが、蔦重はちがう。いずれそうなる運命だったかのように、イキイキと考えていたのがとても印象にのこっている。
そして、吉原の末端の女郎たちが貧しているのは、吉原の客が少ないことが原因。もっと客を呼ぶためにはどうしたらいいのか。
その点、さすがは版元(いまでいう出版社)だ。蔦重は、「吉原の『案内本』」をつくるにいたる。
②べらぼう、とは
普段馴染みのない言葉だったので、Googleの生成AI Geminiに聞いてみた。
「べらぼう」は、大きく分けて以下の3つの意味があります。
⚫︎程度がひどいこと、はなはだしいこと
⚫︎ばかげていること、常識外のこと
⚫︎人をののしる言葉
江戸時代の奇人の名前から生まれた言葉で、もともとは人を馬鹿にする言葉でしたが、時代とともに意味が広がっていきました。
観ていて思ったことは、主演の横浜流星さんはもちろん、キャストさんたちの「小粋な江戸っ子」な感じがすごくうまかった。ひとりひとりにとても合っていたし、なかには憎たらしい人物などもいたわけだけれど、それは実際の世界にも当然にいるわけで。
「あぁ、江戸のまち、とくに吉原周辺の雰囲気はこんな感じだったのかな」とイメージがしやすい演出だった。
蔦重のように、新しい道ややりたいことはひょんなことから生まれたりする。
僕自身、5年先、いや、1年先の未来でさえどこで何をしているのかはわからない。いや、わかったらおもしろくない。やりたいことには全力で取り組むだけ。そのためならべらぼうになるのも悪くない。
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