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ガラパゴスリクイグアナは未だ見ぬ世界を夢に見る

ガラパゴス諸島には外敵がいないため、生息する固有種は生存競争に弱く、19世紀以降、人間とともに外来種が侵入してきたことにより、種の存続の危機に瀕している。つまり、独自の生態系を築いていたため、変化にめっぽう弱い。

このことに、甚だ親近感を感じている。
自分、また自分の周りの一部の友人達はガラパゴスの生物みたいだと感じる。

高校時代は、仲間内で、周りには理解できない独自の言語で会話していた。基本的に4文字以上の言葉は用いず、イージーもしくは、ディフィ(ディフィカルトの略)でコミュニケーションを取っていた。この言語が時間と共に進化し、卒業の頃には日本語をまともに話せる奴がいなかった。進化と共に、日本語は淘汰されていったのだ。
それにより、大学入学時はまず日本語をきちんと使いコミュニケーションを取ることから努力をせねばならず、何人もの友人が外来生物との交流に失敗した。自分達が発展させた言語は外来種には全く通用しなかったのだ。
まさに、ガラパゴスの野生生物達だと思う。前述した通り、変化にはめっぽう弱い。

大学時代を思い返してみても、文学部の仲間内で、「イモコーポレーション 大阪支社」というグループで独自の生態系を築いていた。名前の由来はイモい奴らが集まって出来た島だからだ。
勿論、本社など存在しない。「イモコーポレーション 大阪支社」は合併、吸収を繰り返し、最終的には「えっちな仲間」という名称に変わっていた。4年間で"えっち"の概念さえも、覆ったのだろう。

彼らはオス9匹で集まることを"えっち"であると捉えていた。それ程までに過酷な生存競争であったのだ。外来種との交流を頑なに拒み、種の存続に命をかけたオス達の涙ぐましい努力の結晶のように思う。
外来種との交流はすなわち、種の滅亡を意味するのである。

ここで「イモコーポレーション 大阪支社」のあるエピソードを紹介しようと思う。これは、外来種との交流を試み、命を落としたとある1匹のオスの話。

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