「横尾忠則展 満満腹腹満腹」
横尾忠則現代美術館で開催中の「横尾忠則展 満満腹腹満腹」展に行ってきました。この展覧会は美術館の開館10周年を記念して開催されたもので、10年間で約30本行われた企画展の総集編のような展覧会でした。
会場は撮影可能な物も多くありましたが、あまり写真は撮りたくなかったので、会場の雰囲気のわかるものだけを紹介します。
この「横尾忠則現代美術館」で展示されるものは、当然ですが横尾作品ばりです。かなり濃い味付けの作品がこれだけ並ぶと、ちょっと眩暈がしそうな感じになります。個々の作品について感想を語れる状況ではないので、詳しくはWEB版の「美術手帖」を参照ください。いい記事です。
また当日の関連イベントで「ギャラリーズトーク」があったのでこれにも参加しました。これが良かったです。学芸員の山本淳夫さんの話は横尾忠則とその作品に対する愛情に溢れるものでした。デザイナーでもあり画家でもある横尾氏の謎のネルギーに対して、学芸員の方々はどのように対峙しあるいは協調しながら企画を進めてきたかを、数々の逸話を交えながら紹介されました。豊富な情報量とユーモアのセンスのある話に、多くの参加者が次第に横尾ワールドに引き込まれていくのを感じたと思います。
溢れ出るユーモアとアイロニーで満たされたこの「横尾忠則現代美術館」。よく分からない現代アートの緊張感をほぐしてくれる横尾作品。膨大な物量の展覧会を企画する学芸員の方々。色々な力がバランスして成り立っているのを感じることが出来るイベントだったと思います。
また行きます…。