2023年12月 読書
29.脳髄工場/小林泰三
表題作の「脳髄工場」。犯罪者にも人権はあるということで、刑罰よりも人工の脳髄をぶっ刺して感情を一定に保たせるというのが始まり。じゃあ全員に脳髄ぶっ刺さしたら何も荒事が起きなくていいじゃんの流れになる中で、ずっと着けるのを拒み続ける逆張りオタクみたいなのが主人公。
終盤までワクワクしながら読んでいたものの、オチが遥か昔に意味が分かると怖い話かなんかで見たやつで冷めちゃった。2006年の本だから多分こっちのほうが先ではあると思うが。他の短編もあんまだったので、これなら正直「人獣細工」読んだ方が良い。
30.ゼロからトースターを作ってみた/トーマス・トウェイツ 翻訳-村井理子
ブログの再構成なんで当たり前ですが、オモコロみたいでした。それ以上の感想がない。物がどう作れられるか、現代人は何も知らないなどなんとなく啓蒙的なことを述べて良い感じに終わります。完全にインターネット記事のソレでした。まあ勧めるほどではないですが読んでも悪くないと思います。
今年は月に2、3冊読むと決めてたので30冊はまあちょうどなのではないでしょうか。読書が趣味の人って相場は何冊読んでいるんですかね。年30冊で趣味が読書って名乗って良いですか?来年は週に一冊読むペースで52冊程度は読むようにしたいですね。
あえて今年読んで一番面白くなかった本を紹介して結びにさせていただきます。
たとえる技術/せきしろ
タイトルに騙されて読んだら、ただずっとおっさんの信じられないくらいつまらない例えの羅列が掲載されるだけで何の為にもならない最悪の本でした。プロレスの例えとか嫌なおっさんの典型例と感じながら読んでいました。
丸ごとひっくるめてこういうユーモアを参考にするなということを伝えたかったのかもしれません。そうじゃないと、作者がただ本当にマジのガチでつまらない例えを垂れ流してるだけになってしまうからです。