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2023年1月 読書

見て見ぬふりしていた積み本があまりにも肥大化したために今年は月に2、3冊は読むと決めました。

できればジャンル問わず読むようにしていきたい。本棚がサイコホラーみたいなのばっかで自分でもキモすぎると思ったので。


1,玩具修理者(小林泰三)

玩具修理者はなんでも直してくれる。
どんな複雑なものでも。たとえ死んだ猫だって。

壊れたものを全部ばらばらにして、奇妙な叫び声とともにあっという間に組み立ててしまう。

ある暑すぎる日、子供のわたしは過って弟を死なせてしまった。
親に知られずにどうにかしなくては。
わたしは弟を玩具修理者のところへ持っていくが……。

1年半とか前にジャケ買いしたのを引っ張り出してきて読みました。表題にもなっている短編の「玩具修理者」と160ページほどの中編の「酔歩する男」の二本立てです。

玩具修理者は意味の分からない単語が羅列されるのでなんとなく察していましたが、クトゥルフ系でした。まあまあのグロテスク描写があります。読んでて薄々オチが分かってましたが悪くなかったと思います。

もう1つの酔歩する男ですが、正直こっちの方が面白かった。めちゃくちゃ良かった。ぜひ読んでほしいので本筋は書きません。読後は自分の実在性が揺らぐ感覚がしました。思考実験が好きな方は合うと思います。おすすめ。

2,コンビニ人間(村田沙耶香)

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。

日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

勝手にコメディーの類いと思って読んでたら全然違ってビックリした。主人公が"普通"であることを完全に放棄し、しがらみから解放される。良く捉えればハッピーエンドとも言えなくない。

ただバッドエンドではないかなと思う。いずれにせよ気持ち悪かった。面白かったのかもよく分からない。ただ変なものを見たなという感覚でした。




今月は2冊しか読まなかった。まだ1月だけどどうせ読まないので。いきなりギリギリのラインで2月はもう一切読んでない可能性が高い。

年始からコロナかかってずっとブレワイやってたけど秒で売った。なので2月は読むでしょう、知らんけど。たぶん。義務になるのもアレだしこんなもんでいいよね。

なんでもいいのでオススメの本教えてください。なるべく文庫本が好ましい。青春系のやつが読みたい。青春系を欲して坂道のアポロン見たけどずっと誰かと誰かが揉めててこれって青春でいいの?ってなってた。


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