2023年5月 読書
16,そして生活はつづく/星野源
面白かった。星野源を認知したのは内村光良のコント番組に出てたのが最初だった。単に俳優としてしか認知していなかったから、「歌手もやってんだ、へー」といった感じ。あれ?あのコントの兄ちゃん紅白出とるやんと思ったものだけど、今じゃもう8年連続で出てるらしい。
星野源にそこまで幻想を抱いてはいないが、思いの外自堕落な人間だった。というか出てくるエピソードでちょっと察してしまった。食事が美味しかったら踊りたくなる(意訳)みたいな記事を目にしたときも思ったけど、どう考えても奇っ怪だよね。
直接的なニュアンスを避けるために、回りくどい言い換えをしています。とにかくおおよそ常人の行動ではないと思う。そういうのを素敵エピソードとして消化されてるのを見て、なんだかモヤっとした。
内容はまあファン向けだなーという感じですね。星野源という人間が好きじゃないと楽しく読めないかな。僕は結構好きな方なので普通に微笑みながら読んでました。
紅白に出ようが、新垣結衣と結婚しようが、根底はどうしようもない人間というのを知ると憎む気持ちも出てこないね。lain好きらしいし。クソオタクがよ。
ちなみに星野源で一番好きな曲はこれです。
17,とんこつQ&A/今村夏子
一貫して人間の嫌な部分を描いている短編集。表題作のとんこつQ&Aは、途中まで村田沙耶香の「コンビニ人間」を思わせるような内容だった。コンビニ人間とは違い、主人公が狂人の自覚がなく終わっていった。また質が違う気持ち悪さだった。
一番良いと思ったのは「良夫婦」。出発点は善意からの行いなのだけど、それがつくづく裏目に出る。トラウマを記憶から封じ、何事もなかったかのごとく日々を暮らし、また同じように余計な善行を繰り返す。怖かった。まあまあオススメです。
今月2冊しか読みませんでした。流石にティアキンやりすぎでした。6月はたぶん多めに読みます。
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