仕事を休職したら傷病手当金はありがたく受け取ろう
病気やケガで仕事を休むことになった。しかも長期になるかも・・・。
そんな時に知っておいてほしいのが「傷病手当金」です。
私自身、適応障害で休職をした時に申請し、ありがたくいただきました。
回復する見込みが不透明だった私にはとてもありがたかったですし、心の平和につながりました。
今回はファイナンシャルプランナーとしての知識、そして私の経験も踏まえて傷病手当金について書いていきます。
傷病手当金とは?
傷病手当金は、会社員が業務外の病気やケガで働けなくなった際に受けられる給付金です。
この制度は、療養中の収入減少を補填し、被保険者とその家族の生活を保障するために設けられました。
支給開始日から通算して1年6ヵ月に達する日までが給付期間です。
支給期間は公務員も会社員も同じです。
私の場合、職場の環境変化による適応障害で休職し、傷病手当金を受け取りました。
4月からほぼ1年間休職していましので、傷病手当金の制度は本当に助かりました。
傷病手当金の得るには? 条件と申請方法
傷病手当金を受給する条件
傷病手当金を受給するには、以下の条件を満たす必要があります。
業務外の病気やケガで療養のため労務不能であること
連続する3日を含み4日以上仕事を休んでいること
休んだ期間について給与等が支払われないこと
傷病手当金の申請方法
まず、医療機関を受診し、仕事に就くことができないことの診断と証明を医師から得る必要があります。
次に、傷病手当金支給申請書を以下の方法で入手します。
会社の総務部や人事部から直接もらう
会社に依頼して郵送してもらう
会社員は健康保険組合や協会けんぽから入手する
申請書に必要事項を記入し、医師からの診断証明書を添えて担当に提出します。
その後は審査が行われ、審査が通れば指定した口座に傷病手当金が支給されます。
傷病手当金で受給できる金額は?
傷病手当金は通常、給料の約2/3が支給されます。
手取りで30万の給料の人は約20万が支給されるイメージです。
傷病手当金を受給してみて
何度も書いていますが、本当にありがたかったです。
私は傷病手当金を食費や家賃などの生活費に使いました。
働
けない分の生活費が目的ですから当然です。
それと同時に、休職(退職)以降のための資金にと考えていました。
具体的には、転職や独立のためのお金です。
無職の期間がある場合も考えていました。
傷病手当金は、しっかりと休むことと、今後のことを少し(本当に少し)考えることに集中させてくれるものでした。
フリーランスになって
休職してそのまま退職をしました。
いきなりフリーランスになったわけですが、傷病手当金の給付で貯金できたため、次へ進みやすかったのは間違いないです。
退職前年は給与を支給されていた時期があったので、フリーランスになった直後の所得税・住民税の通知を見て正直、驚いています。
手当金の貯金を切り崩して税金を払っています。
また、安定して生活できる分のお金を現在は稼げていません。
そう考えると、傷病手当金は本当にありがたい。
もし休職を考えていたら
もし仕事が苦しい、辞めたいと考えている方は、休職をして傷病手当金を受給し、(よく言えば)戦略的に過ごすことをおすすめします。
大事な人生ですから、頼れるものには頼りましょう。
そして、退職や転職、独立など新しい人生を考えてみてはいかがでしょうか?
そのための傷病手当金だと思っても悪い事ではありませんから。
私は教員を辞めてフリーのWebライターとして独立しました。
全く未経験で、人脈もありません。
しかし、資金(貯金)があるため、何とか踏ん張れています。
使える制度・権利は使って生きていきましょう!