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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2023年9月の記事一覧

おつまみ作りの裏技満載の本‼️「23時のおつまみ研究所」

おつまみ作りの裏技満載の本‼️「23時のおつまみ研究所」

本(23時のおつまみ研究所)

副題が「おつまみは「料理にあらず「娯楽」なり」というおつまみ作りの料理本です。
先ずおつまみは6つの「軸」でできているというもので、それは香り・食感・塩気・うま味・温度・刺激で、目次もそのように構成されており、最後に〆で飲むという章が追加されています。筆者の小田真規子さんは、NHKのきょうの料理にも出演している料理研究家です。

私も料理は好きですがその中でもおつま

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孤食でも共食でもない縁食のすすめ「縁食論」

孤食でも共食でもない縁食のすすめ「縁食論」

本(縁食論 孤食と共食のあいだ)

1人で食事をする「孤食」を特集した新聞記事で紹介された本です。高齢者の単身世帯での孤食が問題視されていますが、新聞記事での実証実験でも、孤食の場合より複数で食事をした方が心身ともに良い結果が出たと結論付けています。
筆者の藤原辰史さんは京都大学人文科学研究所准教授で、専門は農業史と食の思想史です。

ひとりぼっちで食べる「孤食」とも、強いつながりを強制されて食べ

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