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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2021年12月の記事一覧

映画と旅行がクロスオーバーした本「世界・夢の映画旅行」(^ ^)

映画と旅行がクロスオーバーした本「世界・夢の映画旅行」(^ ^)

本(世界・夢の映画旅行)

映画のロケ地となった世界各国を巡る映画と旅行の本です。「ロマンチックな旅」「ノスタルジックな旅」「エキゾチックな旅」「スリリングな旅」の4章で構成され、ニューヨークやロンドン、パリなどの大都市から、アフリカのナミビアや中東のヨルダンの砂漠まで様々なロケ地が紹介されています。

1つの作品を見開き2ページで紹介し、写真をメインに文章は少なめにしているので、まさに大人の絵本

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日米開戦80年に日本の戦争突入を問い質した本「太平洋戦争への道」

日米開戦80年に日本の戦争突入を問い質した本「太平洋戦争への道」

本(太平洋戦争への道 1931-1941)(長文失礼します)

日米開戦となる太平洋戦争までの過程を、満州事変(1931年)まで遡って考察した本です。元々はNHKのラジオ番組で2017年に放送された半藤一利、保坂正康、加藤陽子各氏の対談を本にまとめたもので、各章ごとにまとめとして保坂氏の論評が記されています。

日米開戦から80年となる今年、改めて開戦までの過程を考察することが、現代社会においても

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