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やる気のある社員は「たった6%」。会社が無気力社員を生み続ける根本原因とは?
ふとYouTubeを立ち上げたら、以下の動画がレコメンドされた。
やる気のある社員は「たった6%」。しかし、こうなるのは必然のように感じる。
先進国でワースト。無気力社員が生まれる理由
番組では、仕事に対するモチベーションの国際比較が紹介された。
その中で、日本はワースト。フランス、イタリアとどっこいどっこいだが、6%という数字はなかなかのインパクトだ。
なぜこのような状況に陥るのか?個人的には、ゲストとして出演していたデービット・アトキンソン氏の指摘に同意する。
それは、国全体の経済が上潮の状態であるかどうかだ。
日本と熾烈な最下位争いをしているフランス、イタリアはいずれも少子高齢化に悩む国々だ。一方、最も高い満足度を誇るアメリカはアップダウンは繰り返しながらも長期的には伸び続けている。
昨日の記事でお伝えしたように、外部環境は働き手に対してダイレクトに影響を及ぼしており、改めて無視できないと感じる。
会社の「構造的欠陥」が浮き彫りに
ただもう1つ。個人的に重要な理由が隠されていると思う。
それは会社が抱え続け、おそらく解決がほぼ不能な「構造的欠陥」だ。
これは雇用者と被雇用者、それぞれの立場になって考えられば見えてくる。例えば、被雇用者の立場からすると、できるだけ高い給与を可能な限り楽して得たいと思うはずだ(「そんなことない!」という方も、胸に手を当てて考えてほしい)。
一方で、社長をはじめ雇用者の立場からするとどうか。
できるだけ安い賃金で、可能な限り高いパフォーマンスを発揮して欲しい。長時間労働にも、急な転勤にも文句を言わず働いて欲しいと思うはずだ(「社員を何より大事にしている!」という方も、やはり胸に手を当てて考えてほしい)。
残念ながら、雇用者と被雇用者の利益は一致しない。そして未来永劫、これが解消されることはないだろう。
やる気のない社員は増え続ける
「自社違う」という方も、もちろんいるだろう。ただ、これは欠陥がないわけではなく、外部環境による追い風などの影響によって顕在化していないだけだ。経済が成長し続ければ、会社は成長しやすく将来も見通しやすくなるため、被雇用者への還元もしやすくなる。誤解を恐れずに単純化すると、やる気がある社員が多い国はこの状態にあるのだ。
一方で、外部環境が向かい風になると会社は手のひらを返すことになる。何をやってきたのかは、失われた30年を生きてきた人ならよくわかるだろう。そうでない人も、先に紹介した番組でしっかりと触れられている。
日本では、会社の構造的欠陥が今後さらに重くのしかかることになるだろう。少なくとも国内で外部環境が好転する兆しは見えない。頑張っても報われにくい状況が今後さらに深刻化するのだ。
現在、たった6%しかいない「やる気のある社員」。しかし、10年経ったら「6%もいたの!?」となっているかもしれない。