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日本はどこへ向かうのか?政府のレポートから未来を考える

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日本経済の未来はどうなる? 経済産業省の「第3次中間整理」を読み解く

日本経済の未来はどうなる? 経済産業省の「第3次中間整理」を読み解く

先日公開された経済産業省の「第3次中間整理」は、日本を取り巻く世界経済の状況を踏まえ、日本の各産業の未来について述べられています。

今回は「第3次中間整理」の内容をできる限り要約して、お届けしましょう。

1. はじめに

1.1 第3次中間整理策定の意義

2024年に策定された「第3次中間整理」は、日本の経済産業政策における重要な転換点を示している。世界が急速に変化する中で、持続可能な成長と

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終身雇用・年功序列が終わる!? 内閣府の「ジョブ型人事指針」を要約してみた

終身雇用・年功序列が終わる!? 内閣府の「ジョブ型人事指針」を要約してみた

2024年8月28日、内閣府より「ジョブ型人事指針」が公表されました。

この資料は、日本企業のジョブ型人事制度の事例を詳細にまとめている資料です。多くの方々がご存知の通り、近年政府はジョブ型人事制度への転換を推し進めるべくアクションを起こしており、今回の資料もその一環といえるでしょう。

また「終身雇用」「年功序列」といった日本型雇用の慣習が今後無くなる可能性がさらに高まったともいえるでしょう。

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【要約1万文字】「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方 2024」を踏まえて、自分と会社の未来を考える

【要約1万文字】「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方 2024」を踏まえて、自分と会社の未来を考える

2022年11月、OpenAIが公開したChatGPTは、その高い性能で世界中の注目を集めました。2023年には、OpenAIがさらに高性能なGPT-4を発表し、Microsoft、Google、Anthropicなどの大手テクノロジー企業も次々と高性能な会話型生成AIを発表しました。これらの生成AIは、産業界や教育分野での利活用が本格化しつつあります。

さらに2024年2月には、OpenAIが

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【要約7,000字】「骨太の方針2024」から見えてくる「ビジネスパーソンの未来」とは

【要約7,000字】「骨太の方針2024」から見えてくる「ビジネスパーソンの未来」とは

令和6年(2024年)6月21日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2024」(骨太の方針2024)は、日本経済の転換点を示す重要な政策文書です。岸田内閣が掲げる「新しい資本主義」の理念に基づき、デフレからの完全脱却と持続可能な成長を目指すため、賃上げや戦略的投資の推進を中心に据えています。

また、DXやGXといった新技術の導入や、地域経済の活性化、国際競争力の強化といった施策も重視さ

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【要約5500文字】「令和6年度 年次経済財政報告」から考えるビジネスパーソンのキャリア戦略

【要約5500文字】「令和6年度 年次経済財政報告」から考えるビジネスパーソンのキャリア戦略

令和6年度の年次経済財政報告は、日本経済の現状と課題を包括的に分析し、今後の政策の方向性を示す重要な文書です。本報告では、コロナ禍からの経済回復、デフレ脱却、そして民需主導の成長型経済への移行に焦点が当てられています。これまで30年以上にわたって続いた低成長とデフレの時代を終え、持続的な成長を実現するための政策課題が詳細に議論されています。

ここでは430ページ以上に及ぶ令和6年度年次経済財政報

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