全身麻酔の手術ってこんな感じ。
Vol.8 変形性股関節症の最初の手術。体験した人だけがわかる全身麻酔の手術の様子をご紹介。ま、かなり人によると思うんですけど。
下着と手術着だけで、手術室に行く。
今回や、14歳のときの肩の手術はストレッチャーで行ったが、
一番最初の変形性股関節症の手術は、
歩いて夫と一緒に手術室に行った。
まさに「ドクターX」のような手術室で、
夫が、
「こえーな。」
と言ったのを覚えている。
足が痛いってのに、なんで歩かせていったのかしらね? 嫌な病院!
そして、自分でベッドに登らされた!
だいたい、ストレッチャーで行って、せえの! で手術室のベッドに移る。ベッドと言っても、手足の部分がついていて、数秒に一回、血圧測ったり、酸素量を計ったり。いろんなものが体につけられる。
今回の手術室は、なんだか雑然としているというか、狭いし、棚があるし、カジュアルな感じ。大きい病院だから、1部屋が狭いんだろう。
全身麻酔って、これ、流行りがあるのだろうか。
14歳のときは、
「はい、1から順番に数えてください。1、2、ぐう……。」
と言う感じだったが、今回の病院は、
「眠くなりますよ~、眠くなりますよ~。」
だった。
「1、2、ぐう」と書いたが、実際は、パッと意識がなくなって、パッとまた、意識が戻る感じ。実際、そうなんだろう。
寝るのとは大違い。
まず、「どのくらい寝ていたか(意識を失っていたか)」が、さっぱりわからない。
ものすごくたくさん寝ると、あー寝すぎたーとかわかるものだが、全身麻酔は、そういうのがない。
スイッチオフ、スイッチオンと言う感じで、時間間隔がまったくわからない。
その間に、手術をするわけだが、考えてみたらわたしは、帝王切開以外は形成と整形外科、つまり四肢しか経験がない。
「痛い!」と気づいて起きるのでもない。思っていたほど、痛くない。
でも、これは人によるのだろう。わたしはけっこう、痛みに強い。
また、内臓とかだと違う感じなんだろうな。おなかから管が出ていたりするというしね。
ただ、わたしはいつも手術した当日は、大なり小なり熱が出る。
そして、だいたい、朝まで一睡もできない。
水が〇時まで飲めないとか、そういうのがつらい。
痛みでどうこうというのは、そのひと山を越えてから、もうちょっと後だ。
わたしは毎回、次の日には車いすにさっと乗り移る。
そうしないと、導尿(尿道に管を入れておしっこを自動的に出す)が気持ち悪いし、それがもれたときのためにオムツしているのが嫌だし。
意地でも、車いすに乗り移る。そして、導尿を抜いてもらう。
この前の手術で、少しもれてしまって、
「オムツが濡れた気持ち悪さ感」
というのを初めて知った!
「替えてほしい。」
と言ったけど、あと数時間で替える時間だから、自費で数十円になるし、我慢しては? と言われて、我慢した。
これが大だったら……。
ああ、想像したくない!
また、手術中は人工呼吸器で呼吸管理をすると聞いていたが、
今回初めて、目が覚め始めたころにズルズルっと、
管を抜かれた感覚があった。
これまでも、目が覚めかけたころに抜いていたらしいが、
初めての体験。
想っていたより、やわらかい管なのね。
なんとなく、洗濯機のホースみたいなものかと思ってた。
考えてみたら、あれじゃ太過ぎね~。
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おひとりさまの入院。
死別のおひとりさま。母がギリ手伝ってくれる半人前のおひとりさまだが、その協力も今回限りと知る。 変形性股関節症で入院5回、股関節脱臼3回、…
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