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ときどき旅に出るカフェ 読書感想文「旅の対義語は‘日常’だと思っていたけど」

近藤史恵著 ときどき旅に出るカフェ 双葉文庫

頑張ってビデオを撮ったのですが、なかなか難しかったです。

感想や自分が思ったことを口に出して、しかも見た人に分かってもらえるように喋るのは簡単なことじゃないなと痛感しました。

少しずつ質を上げていきます。もう初心者では無い。

近藤史恵さんの ときどき旅に出るカフェ とても面白い小説でした。

皆さんもぜひ読んでみてください。

ビデオで喋れなかったこの小説を読んで感じたことを

「旅の対義語は‘日常’だと思っていたけど」

というテーマで書いてみます。


旅の対義語は‘日常’だと思っていたけど

この小説の一つの魅力が‘旅’と‘日常’の温度差・色彩差だと感じた。

ときどき旅に出るカフェ・ルーズの店主葛井円の旅を想像して心がときめき、

主人公・奈良瑛子の日常は一見つまらなさそうだが、そんな事ないよと心温かく励ましたくなる。

そうゆう気持ちになれることがこの小説を読んだ喜びだった。

しかし新型コロナウィルスの感染拡大の真っ只中で’日常‘は変わってしまった。

前提としていた’一見つまらなさそうでセーフティな日常‘が脅かされている。

旅の対義語は日常だと思っていたけど今は日常生活も旅のように不安定だ。

ときめきが無いぶん旅よりも厄介だ。

これからどうなるのかは分からない。

近藤史恵さんがこんな事を感じて欲しくて物語を書いているはずがないと思うので、

こんなネガティヴな感想を持たれても迷惑だろう。

新たな日常は今よりもっと素晴らしいものかもしれないし、

相変わらずつまらないものかもしれないし、

私はどっちでも大歓迎だ。

これからも私はときどき旅に出るカフェを読んだ今日の気持ちをずっと持って生きていたいと思う。

葛井円の旅にときめいた気持ち、奈良瑛子の日常を励ました気持ち。

この気持ちをずっと持って新しい時代を生きていこう。


2020年4月12日日曜日






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