【「好き」の因数分解】最果タヒ

薄いけどピンクと緑の文字がけっこう多くて読みごたえありました。

好きなものについて書かれた本です。

確かに何かを好きって言うと、なんとなく好意があるのが伝わるけど、具体性はなくどこまでもふわふわした言葉だ。
なので好きって言うだけでだいたいが伝わるけど、好きって言葉だけでは不安だ。
だから人から人への好きは直接聞きたいものなのかな？
言葉だけじゃなく、その時の態度と空気と言葉の重みがないと信用できない。

好きなものを言うのは気が楽だ。
相手もそれが好きだったら、好きなところを言い合うだけで楽しいし、好きなんだけど苦手な部分があればそれはどう？と聞いてみることができる。ほんとはそこさえも愛しいと思っているのは分かっているのだけれど。

嫌いなものも苦手なものもあるけれど、誰かと話すときは気をつける。

自分の嫌いなものや人が、誰かの生きがいになってることがあるので。
そういう場合は心にしまうか、どうしても言わなければいけない時はわたしはあんまり好きじゃないけどこれはわたしたった１人の意見ですと言う(めんどくさいから言いたくない)。

自分の好きなものが一回の間違いや時代なんかに降参するまで攻撃されるのを見るのは自分自身でなくてもつらい。
それが自分の周り、ニュースにもならない日常だとしても悲しいから自分で止める。

自分の好きなものを大切にしてるし守りたいので、他人の好きかもしれないものを大切にしてる。
やさしいようでこれは交換条件だ。
みんな守れば嫌なこと減らせるのになーって思います。

この本には48個の好きが書かれてるので、わたしも好きな48個考えてみました。

ポテト テレビ 額縁 パンダ 猫 シール 装飾 高所 ヴィレバン 年末年始 ワンピース 詩 バンド 有吉弘行 大阪 Twitter 闇金ウシジマくん 柄 飲み会 本 炭酸飲料 箱 ガチャガチャ アクリルスタンド 手作り ピカソ 大森靖子 ミニチュア 食品サンプル 相棒 ピンク 日本語ラップ 指輪 美術館 ハリウッドザコシショウ 本屋 ラジオ 刺繍 幽☆遊☆白書 ギャグ 酒 ハート カフェモカ さらば青春の光 ケーキ 文字 寿司 スニーカー

です。
最初はなかなか思いつかなかったけど後からあれも好きだった！と何個か思い出したりします。好きは変容する。
わたしも全部の好きを文字化してみたいなぁ。


燃える、書くこと、コート、レゴ、野外フェスが好きでした。
本屋さんで吉増剛造の詩集買いたい。