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生活保護二人暮らしの家計簿 2025年01月 支出¥119616
健康で文化的な最低限度の生活費
私もパートナーも障害を持っている。私達の年金を合わせると、私達が受けられる生活保護の基準を、数千円下回る額になる。のでその差額分を受給している。前回の生活保護暮らしの頃と変わらず、「この国の定める最低限度の生活は、私が身構えていたより、だいぶリッチ」で、大きな不自由なく暮らしている。
——こういうことを書くと「俺よりいい生活しやがって」という叩きが生じるそうだが、あなたの生活が本当に生活保護の基準を下回っている場合、私と同じく、差額を受給できる。そういう制度になっている。だから叩くのは私じゃなくて役所の門戸にしてほしい。
↑これの続きということになるか。
私達は20代夫婦で、東京都23区在住の二人暮らしだ。どちらも障害を持っていて、仕事で調子を崩し、療養と求職の間で動いている。
——正確には夫婦ではないのだが、今回セクシャリティを語る必要はないので、お金の話に終始したい。
二人世帯で生活保護を受給している。それは確かなことだ。
生活保護費を受け取り、家計を管理しているのは私だ。
パートナーはあればあるだけ使ってしまうタイプで、振り込まれる年金を全額私へ送って、代わりに小遣いを受け取ることに同意してくれている。
家計簿はGoogleフォームで入力し、Googleスプレッドシートで集計している。昨年まではマネーフォワードに課金してcsvエクスポートを使っていたが、月¥480の支払がどうも気に入らず、今年からは全部手作業でつけることにした。
たぶん私は節約ができるほうだ。しかし、二人暮らしで月12万が高いのか安いのか分からないので、今回こうしてnoteを書いている。
筆が続けば、これを毎月書いてみようかと思っている。
収入 ¥217872
経常生活費 ¥206970(生活扶助 + 住宅扶助 + 冬季加算)
障害者加算がつきます、とケースワーカーさんから連絡が来て、生活扶助の基準額が上がった。2人分で、3万円くらい。
やっぱり、この国の定める最低限度の生活は、私が身構えていたより、だいぶリッチだ。
こうして社会保障に「生きてていいぞ」と言われると、地の底を通り過ぎてブラジルの天空にある自己肯定感も、多少は救われる。
扶助決定額 ¥33599
実際に福祉事務所から支払われる額。加算がつく前は、これが数千円だった。月によってはマイナスに転じ、保護費を返還したり、一部医療費を負担したりした。
収入認定額 ¥174371
私達の障害年金を合わせた額。稼ぎの多かったパートナーの厚生年金が多め。
就労継続支援 ¥9187
私の新たな事業所の12月分工賃。初月は8日しか出られなかった。
働いて得た収入は、¥12000以下は就労収入として認められ、返還は生じない。返せるくらい稼げるようになりたいな。
メルカリ売上 ¥1715
ダウンジャケットが売れた。強靭すぎる遵法精神を持っているので、現金化可能であるメルカリ売上金は余さず収入申告をしている。
こうして何かを売ったりして得た収入は、¥8000以下はその他収入として認められ、返還は生じない。
支出 ¥119616
食料品 ¥37073
米は5kgを選ぶし、毎日葉物も根菜も食べるし、心の栄養と称して菓子類も買っている。
それでも、駅前のスーパー同士が鎬を削っているおかげで、食料品を安く買えている。自転車を走らせれば業務スーパーもある。
気をつけていることは「底値で日持ちするだけ買う」、「毎食自炊する」。チラシアプリで価格を見て、底値をカレンダーアプリにメモし続ければ「そろそろこれが安くなるな」と分かるようになる。
それから、買う食料品の種類と、毎日の献立を絞ると在庫管理が楽になる。
炭水化物は、米、パスタ、食パン、餅。
野菜はブロッコリー、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも。
タンパク質は鶏、卵、ウインナー。
他、コーヒーに牛乳に砂糖、グラノーラやコーンフレーク、インスタントラーメン、小麦粉、鯖缶ツナ缶、トマトやコーンのパック、調味料など。
朝食にはグラノーラにコーンフレークを加えたものを食べていたが、5年食べ続けたら飽きてしまった。最近は頂き物の海苔で餅を食べている。
昼には業務スーパーのレトルトソースでパスタ。面倒で食べないことも多い。
夕食には米を炊き、鶏と野菜でポトフを作り、そこへルウを加えてカレーやシチューにする。
おやつにはラピュタトーストやホットケーキを焼く。
チラシの確認も、買い出しも、食材の管理も、料理も、時間と手間がかかる。たまたまそこへ、半分無職である自分というリソースを充てがえているだけの話だ。
中食 ¥760
テイクアウト・買い食い・惣菜・弁当の合計額。
今回の内訳は、三が日に切らしたコーヒーの代わりに買い求めたエナドリ4本だった。
外食 ¥0
二人で食べに行く食事の合計額。頑張りました。
日用 ¥2075
駅前のドラッグストア同士が鎬を削っているおかげで、日用品も安く買えている。
オンラインで買うときは、送料無料のヨドバシに頼っている。
医療 ¥0
「健康で」の要素。医療扶助のおかげ。
交通 ¥1000
通院にかかる交通費は、家の支出として計上している。
パートナーのPASMOはチャージを支出で計算しているので、キリがよい。
趣味 ¥2470
Netflix。「文化的な」の要素である。手帳割引の映画1本分と考えれば元は取っている。(2025/02/13追記)パートナーの携帯代に YouTube Premium が含まれているのを忘れていた。2人で映画を見に行ってポップコーンを買ったと考えればまあ、まあ。
美容 ¥0
パートナーの散髪代を計上している。今月はなし。
衣服 ¥0
半額を家計から補助することにしている。今月はなし。
交際 ¥0
基本各々の小遣いで賄っている。
住宅 ¥45330
四畳半、3点ユニット、ミニキッチン、ベランダ洗濯機。二人入居可が奇跡みたいな物件に住んでいる。シングルベッドとちゃぶ台で暮らしている。
もとはもっと広くて高い部屋にいたが、四畳半の快適さがどうしても忘れられず、ケースワーカーさんに許可を取って生活扶助費で引越をした。
契約時、口座引き落としを指定されたので、代理納付を使っていない。
インフラ ¥19908
電気・ガス・水道・通信の合計額。
光熱費は無駄遣いしていないはずだが、あまり気をつけてもいない。
通信費は、3大キャリアを障害者割引で利用している。インターネット無料の物件に住めば、もっと節約できると思う。
(2025/02/13追記)パートナーの携帯代に YouTube Premium が含まれているのを忘れていた。なんか高いなとは思ったんだ。
他 ¥11000
クレジットカードの年会費の請求が来てしまった。
社会人のときに作って、当時の金回りならポイント還元で元が取れていたのだろうが、今の生活では負担でしかない。カード払いの利便性を買っている形だ。
早く再就職を決めて生活保護を脱して、審査が通る状態で年会費無料のやつに乗り換えたい。
買ってまで利便性を求めるのは、財布を落として数万消し飛ばした経験から、現金の匿名性が疎ましくなってしまったためだ。
ちなみに、カードの翌月払いや携帯電話の分割払いは、生活保護で禁止されている借金には相当せず、確実にやり繰りができる範囲内ならば使用してよい、とケースワーカーさんから言われている。ありがとうございます。
残高 ¥88354
経常生活費との差を算出している。それ以外の収入は、全額家の貯金にプールしている。
今月もしっかり黒字にできた。それくらいしか能がない。
分配 ¥29451
残高を3で割って、家の貯金と、私とパートナーの小遣いにする。
昔は、「もっと家の蓄えを作らなければいけない」という強迫観念で小遣いをガリガリ削っていたが、「節約した1/3を貯金すればいい」と考えを修正して、きちんと小遣いを発生させるようにした。