MacBookはBYOD端末の選択肢としてどうなのか
圧倒的オシャレ感が漂うMacBook。ネットスラングではカフェでMacBookで作業をすることを「ドヤリング」と言ったりします。私もその見た目に憧れて、学生の2年間、就職してから3年間はMacBookを愛用していました。iPhoneとiPadは今も使っており、Apple製品が大好きです。しかし、そんな私でも教員や生徒のBYOD端末の選択肢としてはおすすめできません。その理由を述べていきます。
困ったとき教えてもらえる人が身近にいないかも
2021年第1四半期のデータによると、世界のmacOSのシェアは3位で8.4%です。2位のChromeOSは17.7%、1位のWindowsは73.0%です。つまり、使っている人が圧倒的に少ないので、何かトラブルや困ったことがあったときに、身近に教えてくれる人が少ないのです。自分でググって解決できるリテラシーを持っている人はそれでも構いませんが、ICTやPCに不慣れな人が選ぶのは得策ではないでしょう。
デジタル教科書の対応がほとんどされていない
すべての出版社をくまなくチェックしたわけではないですが、ほとんどがWindowsのみ対応か、WindowsとiPadのみの対応です。そもそも、MacBookは一番安いモデルでさえ11万円するので、児童・生徒が持ってくることが想定されていないのでしょう。この導入コストの問題がある限り、今後もmacOS対応が進んでいくとは考えにくいです。
macOSじゃないと困る…ということがない
児童・生徒の共通用途として、いわゆるオフィスソフトとデジタル教科書が考えられますが、どちらもmacOSじゃないとできないものではありません。どうしてもmacOS専用ソフト(Final Cut Pro)を使いたい、というのでなければ必然性は低いといえます。
MacBookが適する条件
否定的なことばかりでは心苦しいので、最後にこんな人ならMacBookでもいいという条件を挙げていきます。
PCに慣れていて自己解決能力がある
iPhoneやiPadを持っていてPCと楽に連携させたい
互換性に困ったら使えるWindowsマシンがあるorブートキャンプできる
プログラミング学習としてiOSアプリを作りたい
大学に入学すると、学部や研究室によってはMacしか使っていないところもありますが、小中高の段階ではむしろWindowsやChrome OSじゃないと困ることの方が多そうです。とはいえ、Macの洗練された外観やトラックパッドの操作性は唯一無二です。個人的には、仕事上必要なあるソフトがWindowsにしか対応していないのでMacBookを諦めましたが、そこがクリアされればMacBookに戻ってもいいかなと思っています。