
36.施設長が知るべき組織論
記事を読んでいただきありがとうございます。
前回は、「どうしたら部下が指示を聞いてくれるのか?」について、お伝えしました。
会社組織のなかで、社員が役割どおりに動くことはすごく重要なことです。
デイサービスでは、施設長をはじめとし、看護師、介護職員、生活相談員、機能訓練指導員と役割分担は明確になっております。
私はこの役割を横の組織と呼んでおり、ほとんどのデイサービスではその役割どおりに動けています。
しかし、縦の組織の役割をしっかり分けている施設は少なく、縦の組織が存在しても誤った役割分担をしていることがほとんどです。
その結果、施設長が「雑用専用施設長」になっている施設も見受けられます。
施設長が本来の役割を果たしながら雑用をこなしているのであれば問題ありません。
しかし、施設長の仕事を果たさず、雑用に追われているのは大きな問題です。
このような状況は、社長含めて社員全員が縦の役割分担を理解していないことが原因です。
まずは、全社員が縦の組織をしっかり把握しましょう。
縦の組織の役割は下記のとおりです。

施設長は、この中で管理層に位置します。
本来の施設長の仕事は、経営層が定めた方向性に従い、施設を運営して利益を生み出すことです。
施設長の役割と責任
施設長である皆さんは、利益を出すためにデイサービスをうまく運営していますか?
経営層が、方向性は定め意思決定しないのであればそれを促すのも管理層の仕事です。
一部の施設長のなかには「なぜ施設長が利益の責任をとらなければいけないのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、これをプロ野球の球団に例えると分かりやすいでしょう。
その球団が、今年最下位だったとして、その責任は誰にあるのでしょうか?
球団のオーナーでしょうか?それとも監督でしょうか?
ほとんどの方が迷わず「監督」と答えるでしょう。
また、監督自身も「私の責任です」と言って辞職していきます。
これでも分かるように成績の責任は、監督が持つものです。
デイサービスで監督に当たる地位の人は、施設長になります。
そして、成績にあたる物が「利益」にあたるのです。
ですから、施設の成績である利益が少ない、もしくはマイナスなのは施設長の責任となるのです。
施設長の本来の仕事は、施設運営を通じて結果を出すことです。
管理層としての役割を自覚し、全力で取り組むことで、施設全体が発展するように導きましょう。
ちなみに、オーナー(社長)の責任は倒産時の借金の返済とあなたを施設長に任命した任命責任です。
まとめ 縦の組織の役割を理解し、運営する