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15.原因自分論

前回、自分を律し、信頼関係を崩さないように意識して行動することが大切
とお伝えしました。

▼前回の記事はこちら▼

「原因自分論」とは、「今起こっているすべての出来事の原因は自分にある」という考え方です。

例えば、あなたが介護福祉士になろうと決意したとき、勉強すれば合格しますし、勉強しなければ不合格になります。この結果の原因は自分にあるのです。合格すれば自分が勉強したおかげであり、不合格でも自分が勉強しなかったせいだ、もしくは勉強の仕方が悪かったせいだと納得して「次はどうすれば良いのか」を考えることができます。

一方で、「原因他人論」というものもあります。
これは、すべての原因は他人にあるという考え方です。
例えば、介護福祉士の試験が不合格になった場合、「仕事のせいで勉強する時間が無かった。」「頭が悪いのは親のせいだ。」などという考え方です。
私の友達にも「会社がうまくいかないのは、景気が悪いからだ。」「景気対策をうまくしていない政治が悪いからだ。」と考える社長がいます。
なぜ、そう考えてしまうのでしょうか?

それは、楽だからです。誰しも自分のせいだと考えたくありません。

「あの失敗は部下のせいだ。」「売上が落ちたのはコロナウイルスのせいだ。」「私がうまく働けないのは会社のせいだ」と他人のせいにすれば、責任がないので楽なのです。

しかし、この考え方はイライラを引き起こすだけで、何も変わりません。
状況は好転することはないでしょうし、むしろ悪化する可能性さえあります。

そこで、これからは原因自分論の考え方に変えてみましょう。

原因自分論と原因他人論の違い

原因自分論
イライラしない
次はどうするかを考える
原因他人論
イライラする。愚痴を言う
他人のせいだから、次はどうするかを考えない

例えば、「あの失敗は部下のせいだ。」を「部下の失敗は自分のせいだ」と変えてみるのです。
すると、「伝え方が悪かったのかな?」「マニュアルにして渡せば良かったのかな?」と考えることができます。
「では、次にどうすれば良いのか?」と、次の行動が生まれるのです。状況は好転へと向かうのです。

原因自分論の注意点

原因は自分にあると考える理論ですが、自分のせいにするわけではありません。あくまでも自分に原因があると仮定するだけです。
例えば、夫からDVを受けている妻がいるとします。夫が怒っているのは自分に原因があるから我慢すれば良いというのは、間違った考え方です。
本来の原因自分論は、次どう動くのかをポジティブに考えられなければいけません。「我慢をすれば」というネガティブではいけないのです。

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今日のまとめ
「原因自分論」は、すべての出来事の原因は自分にあると考える理論
次どう動くのかをポジティブに考える