【映画感想】『偶然と想像』 - 初にして最高だった濱口監督作品
なぜこの映画の評価が高いのかが分かる気がする。
それは「技術がずば抜けて高い」でも
「費用がめっちゃかかってる」でも
「非日常感が堪らない」でもなく、
「誰もが自分自身の物語を登場人物の誰かに重ねられる」からなのではないか、と思う。
ある人はファム・ファタールに惹かれてしまった独身男に、
ある人はセフレが起因で何もかも失った人妻に、
ある人は高校時代を淡く思い出すアラフォーに。
登場人物に皆共通しているのは
誰もが正直であることと、
それでも言葉にしがたい感傷を物語に昇華させていること。
この共通点がこの映画の完成度を
より強固なものにしているんだと思う。
わたしは個人的に2話に登場する男性(甲斐翔真)に重ねるものに身に覚えがありすぎたため、グサッとなった。
グサッというより、クラっと、かな。
いったい何パターンの人生を生きたらこんな映画が撮れるんだよ。
💠
制作ご依頼を受け付けています。
お見積りだけでも可能ですので以下アドレスへご連絡ください。
📩 emoru.design@gmail.com
ホームページ(HTML/CSS または STUDIO)
ロゴ
イラスト、アイコン
紙媒体ものデザイン(チラシ、名刺など)
Emoru