遺されたカメラ
小2の息子は大の鉄道ファン。出番のなくなったデジカメで、ここ数年、鉄道写真を楽しんでいます。
都内の車庫の写真も、ある冬の札幌で勇ましく雪道を歩く私(どさんこです)と路面電車の風景も、なかなかいいじゃない?
親バカ気分で、一眼レフを使ってもらうことにしました。
交通事故のあと、家にこもりがちだった父が「写真撮ってみようかな」と言ったあのとき。何かに意欲がわいたのが嬉しくて、外へ出るきっかけになるならと、家族みんなで応援した。結局、ほとんど使われないまま、実家に遺されてしまいました。
いつもプリントをお願いする、まちのカメラ屋さんに持って行ったら、レンズが故障していることが判明。15年ほど経って同じタイプのバッテリー式電池の販売が終了していることも、親切に教えてくれました。
電池が劣化するまでは、望遠レンズの方を使いつつ、買い替えを検討しようかな。
一緒に過ごしていても、その人が見ている景色は私には見えない。たとえ家族であっても。
だから、カメラを通して、あなたの目に映る世界を私に教えてくださいね。