yuzurina

学生時代に美学・芸術学を専攻→札幌でライター →都内在住、男児の母、ワインエキスパート。 食、ワイン、おしゃれ、インテリア、旅、カルチャー。あれこれ欲張りながら、家計を守りたい。 テーマは「見栄を張らず、気持ちだけは優雅に」

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学生時代に美学・芸術学を専攻→札幌でライター →都内在住、男児の母、ワインエキスパート。 食、ワイン、おしゃれ、インテリア、旅、カルチャー。あれこれ欲張りながら、家計を守りたい。 テーマは「見栄を張らず、気持ちだけは優雅に」

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  • 料理とワイン、うつわの記録

  • 手づくりの記録

  • ミュージアム探訪2021年 その時々の想いと

  • 日々、宝さがし、日々、モノがたり

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ミュージアム探訪2021年3月 コンスタブルの風景画と北海道産ワインに酔う

「コンスタブル展」@三菱一号館美術館 絵の中の時間は止まっているものではないんだと、ハッとしました。雲の動きや、時間とともに移ろう光が、まるで目に見えるようなコンスタブルの風景画。 ともにイギリス風景画の一時代を築いたといわれるターナーが、各地を旅して景色を描いたのとは対照的に、自分の生まれ故郷や暮らした場所を見つめ続け、屋外で描き上げることにも、こだわったそうです。 ※撮影OKだった作品「虹が立つハムステッド・ヒース」1836年 広い空や大きな樹々、小川のせせらぎ、光

    • ミュージアム探訪2021年2月 ピカソの陶器との再会と、古い日記と

      昨年10月、ピカソの誕生日に南青山の住宅街にオープンした、ヨックモックミュージアムへ。 洋菓子メーカーが30年以上かけてコレクションした、ピカソのセラミック作品500点以上を収蔵する美術館です。 女性の頭部をモチーフにした水差しや、子どものようにおおらかな絵柄のプレートなどが、ゆったりと展示されています。 撮影OKのコーナーは、ピカソの愛用したロッキングチェアと同じもの。 私がピカソの陶芸作品を観たのは、南仏アンティーブのピカソ美術館。憧れの南仏で、20歳を迎える前の数日

      • ミュージアム探訪2021年2月 インド更紗の驚くべき手仕事

        先日、とっても素敵な個人美術館を訪れました。 自由が丘駅近くのビルの一室にある、岩立フォークテキスタイルミュージアム。 「インド 砂漠の民と美」という展示を開催中で、ラージャスターンの木版更紗をじっくり見てきました。 木版を彫るところから始まり、染色は自然由来の染料を使い、何段階にも分けて行われる。 十数もの工程を経て染め上げられた更紗は、グラデーションが艶やかに、木綿なのに絹のような光沢感を放って見えました。 布一枚の形状の被布や、身分の高い女性が身につけた、生地を30

        • ミュージアム探訪2021年1月 東郷青児のいつもと違う筆遣い

          「東郷青児 蔵出しコレクション〜異国の旅と記憶〜」 @SOMPO美術館 天女のような神秘をまとい、哀愁漂う女性像が好き。2017年の生誕120年展に続き、観てきました。 旅がテーマの同展。 パリを創作の出発点に。 戦後、アメリカナイズされていく日本やヨーロッパ諸国につまらなさを感じ、 モロッコ、チュニジア、アルジェリアへ。 うつろな瞳の痩せ細った母娘の絵や、 数少ないエキゾチックな男性像など、 カメラを向けて切り取ったような作品。 そして、荒々しく絵具のあとを残した晩年の

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        記事

          母たちのホワイトデー

          息子は小学2年生。それが義理チョコであれ友チョコであれ、バレンタインデーにチョコレートをもらってくると、私は嬉しい。

そして、同年代の女の子が「可愛い」と思ってくれるようなお返しを選びたくて、つい張り切ってしまう。

 折よく、手芸用品を買いに行った昭和の趣残す銀座のビルに、アイシングクッキーの店を発見。リサとガスパールのクッキー&マシュマロを見つけた。 
これで、混雑する百貨店へ行かずにミッションを果たせてラッキー。 時世もあるが、人口密度の低い土地で育ったので、もとも

          母たちのホワイトデー

          日々、宝さがしを始めた理由

          自分にとって、ワクワクすることって何だろう。 38歳の「自分探し」みたいですが、少々お付き合いください。 数カ月前にインスタグラムを再開しました。 衣食住、手作りのこと、色々なハッシュタグを付けて投稿してみますが、うーん。 素敵な暮らしをしている人、センス・技術に優れた人、本当に、たくさんいらっしゃる。 ここでいったい私は何を発信したいのだろう。 テーマを決めてみようと思い、たどりついたのが「日々、宝さがし」。 見つけたもの、作ったもの、古いもの、譲られたもの、拾ったも

          日々、宝さがしを始めた理由

          はぎれリメイク 〜考えて形にする小さな楽しみ〜

          「私は、新しい布にはさみを入れるときよりも、いたんだり、小さくなった古いものをもう一度役立てようとあれこれ工夫し、自分流に作りかえるときのほうがかえって楽しく心がはずみます」(佐藤雅子『季節のうた』河出文庫、「リフォーム」より) 明治生まれで、昭和40〜50年代に料理や暮らしぶりを雑誌や新聞に紹介した佐藤雅子さん。「〜ございました」「〜ございましょう」の文体、お姑さんの「しつけ」を受けたという、やんごとなきライフスタイルには、ひれ伏すばかりでございますが、季節を愛で楽しむ家

          はぎれリメイク 〜考えて形にする小さな楽しみ〜

          ダイヤモンドか、資格か

          本棚の整理をしていたら、あちこちにエンピツで線の引かれた文庫本が出てきた。 宇野千代『行動することが生きることである 生き方についての343の知恵』 (集英社文庫)。 2017年の暮れ。書店で目についたタイトルを、思い詰めた気持ちで手に取った。 ご縁でライター系の仕事を受ける以外は、いわゆる専業主婦の私。概ね楽しく生きているが「このままでいいのだろうか自分」モードが、ときどきやって来る。その日も、そんな最中にいたのだろう。 
文庫本カバーのプロフィールによると「愛欲の世界

          ダイヤモンドか、資格か

          貴婦人のドレッサーに憧れて

          美しいものは、手に入らない。むしろ、手に入らないほど美しいものが好きだ。 何かを犠牲にすれば手に入るかもしれない美しいものをデパートで眺めるのも楽しいが、哀しいかな、主婦というものは、何もかもを食費に換算して考えてしまう。 感情より勘定が優先される。 それならば、美術館や名建築を訪ねるほうがいい。 案外そういうものは、誰にでも開かれていて、見ることや知ることができる。そうして心の収蔵庫に収めて時々取り出し、現実の暮らしを照らす。 現在「私の心の美術館」で公開中なのは、美

          貴婦人のドレッサーに憧れて

          牡蠣オイル漬けで、1週間コーディネート

          このごろスーパーへ行くと、牡蠣と目が合う。牡蠣の目がどこにあるのかは不明だが、またまた大パックに手が伸びた。 作るものは、もう決まっている。きつね色にカラリと揚がった衣の中から、じゅわっ。条件反射的に「カキフライ」を連想して、アツアツをほお張るシーンまで想像する。 しかし、残念ながら理想の味に仕上げる技術がない。   なので、ここ数年は手軽な「オイル漬け」を一度に作って使い回す。今風に言えば、''つくおき"? 私には"保存食"という表現がしっくり来る。 さて、牡蠣を水洗いし

          牡蠣オイル漬けで、1週間コーディネート

          食べごろ問題2021

          産直ショップで、「難あり」と書かれた山形産ラ・フランスを購入。大好きなラ・フランスが1月初旬に手に入ることに驚いた。そして、そのまま食べても、すごく美味しかった。「難」があるのは見た目だけ。 ところが、同じ日にスーパーで普通に買った大袋のキウイの方が、よっぽど「難あり」だった。皮を剥いてみると、所々ぶつけたように柔らかくなって、緑の色が濃くなっている。返しに行こうか、と一瞬思った。 そうだ、ジャムにしてみよう。シンプルな自家製パンに凝っているので、ラ・フランスと2種類あれ

          食べごろ問題2021

          ファッション誌と白菜料理

          中学生の頃からファッション誌が大好き。テスト期間が終わると、自分へのご褒美に書店へ走った。テスト前に買ってしまったら、終わるまで開かないと誓って親に預けて勉強に励んだ。ファッション誌を読むために学業をしてきたのではないかというくらい、私の楽しみであり、モチベーションだった。 ティーン誌に始まり、女子大生向け、OL向けへと、自分の成長とともに出世魚のごとく推移。ジャンルも、カルチャー寄り、美容充実、モード系など多岐に渡ってきた。少ない小遣いや給料では、読みたいものを網羅するこ

          ファッション誌と白菜料理

          遺されたカメラ

          小2の息子は大の鉄道ファン。出番のなくなったデジカメで、ここ数年、鉄道写真を楽しんでいます。 都内の車庫の写真も、ある冬の札幌で勇ましく雪道を歩く私(どさんこです)と路面電車の風景も、なかなかいいじゃない? 親バカ気分で、一眼レフを使ってもらうことにしました。 交通事故のあと、家にこもりがちだった父が「写真撮ってみようかな」と言ったあのとき。何かに意欲がわいたのが嬉しくて、外へ出るきっかけになるならと、家族みんなで応援した。結局、ほとんど使われないまま、実家に遺されてし

          遺されたカメラ