多分PTSDです【入院中フラッシュバックしすぎて辛い】
多分、入院中症状が重ければ重いほど「今」から離脱する。
え? ってか、は?
フラッシュバックとは、疑似体験というのかな? トラウマ体験が起きた当時の状況を全くそのまま再体験します。
例えば、車に轢かれたとします。 轢かれる瞬間、その時の匂いも空気感も温度も痛みも恐怖も、全てがそのまんま再び自分に起きる感覚です。
しかも、過去の記憶という感じではなく、今まさに当時の現象が自分に起きている、その時の体験そのまんまを全く同じように体験する感じです。
これね〜…… 私あるんですよね。
呼吸停止しててどうやっても息できない中、ICUの麻酔科医の血中の酸素濃度(SpO2)カウントダウンを聞きながら、めちゃくちゃ苦しくて救いを求めて主治医を見たら、青ざめた主治医がベッドサイドの真っ白な壁を背にPHSで(多分オーベン:上級医)に電話かけてるの。
で、麻酔科医が「先生、挿管しますか?」って強い口調で聞いてんの。
覚えてるのはここまで。
フラッシュバックもここまで。
この正に当時と全く同じ状況、感覚、全てを「今」体験するのがフラッシュバック。
後日談だが、その時血中の酸素濃度は60台に落ち、血圧がクラッシュして挿管されたそう。
母はそのまま伝えてくれた。
父は完全に医療と無関係な人間なので、感じ方が歪んでます!
「彼らがお前を殺してた。それまで元気だったのに、彼らが何かして死にそうになった」と言ってました。
実際には、呼吸停止で挿管するために麻酔を静注。
仮に、血圧や脈拍がもしそれまで保てていたとしても、投薬時に血圧が下がることはある。
呼吸停止ならば、まぁ、5分で50%の人間が心肺停止(心臓も止まる)、10分で50%の人間が死亡する。
なので、急変した時点で、バイタル(脈、血圧、血中の酸素濃度など)が大きくブレるのは十分あり得る。
呼吸停止の原因によって、またベースの健康状態によって呼吸以外のバイタルの変動具合は変わるだろう。
医師らが私を殺そうと物凄いミスを起こしたから急変したのではないし、急変時に物凄いミスをしたから死にそうになったわけでも無いと思う。
興味深いことに、この時のICUの記録は失くしてしまったそう…… ちょうどカルテ改竄が違法になった時期だったかな? 書き換えが違法ならば、カルテを失くし、家族に紛失分を記憶頼りに書き直すことの承諾を取る。
こんなに頭が切れるんなら、もっと医学を勉強して、一人でも多くの患者を救えるようになろうよ…… まぁ、多分だが、ミスは起きてないと思いたい……
うーん。
ただ、現在残っている記録は全て書き換えられてしまっているものなのは嘆かわしい。
事実は…… ビデオに残ってるのかな? 流石に、その時にビデオなんか回してないかな?
まぁ、多分当時その部屋にいて、何が起きたか知っている人々の心には刻まれているかもしれない。いちいち蘇生される患者の状態なんか覚えていないし、誰がどの状況だったかなんて覚えていない…と言われたら、それもそうだと思う。
まぁ、記憶に残る症例とかもあるけどね…
途中で話しが逸れたが、このフラッシュバックが入院中起きるし、多分潜在的に脳の一部は常に当時の状態を再体験しつつ追憶してるのかな? 多分、入院中は「今」なんだけど、同時に「当時」です。
なので、戦争から帰還した人と同じようなPTSDの他の症状も出てると思います。
この時の入院では(でも)、本当に良くしていただいて感謝しかない。だから、死にそうになった瞬間がトラウマというのと、そこから生還できて感謝してるし、その他実に様々なところで神対応すぎて今でも心から感謝してるし、言い方が変だけど……身体的には今までの人生で一番辛い(もちろん骨髄移植の千倍か万倍キツかった)けど、悪い思い出じゃない。いや、むしろ良い思い出ですらあることも多い……
けど、現在入院すると、多分ある程度は「死にたくない!」って思うし、「挿管周辺の生き地獄級に辛い…アレ…は二度と経験したくない」と思う。
正直さ、ガンの告知を受けると、心理的なケアが充実している。「死んだこともない人間でも、癌の想像だけで極度の恐怖心や不安が生まれて当然であり、命の危機を感じるのが当たり前」という理解の元での対応。
実際に蘇生されて、時代によっては死んでいた体験を、もう本当に、実体験した人間であっても、病名によってはその辺は全く配慮の対象でもなければ、発想すら及ばない領域になっちゃう。
うーん。
なんだろう……
いやさ、その気になれば想像できるんじゃないかな?
もし、あなたが医療関係者であるならば、病名だけで全てが決まらないことを知ってください。
患者さんなら……苦しみたくはないねぇ😉
これはレアケースです。多分、ほとんどの闘病中の人は蘇生を経験しません。ご安心ください。