トヨタの自分で考える力
最近、元トヨタ社員の書いた本にハマってます。HIROMUです。
この本も、元トヨタマンの著者「原マサヒコ」さんの本になります。
この本は、問題解決、整理、発想、マーケティング、マネジメントなど、トヨタの思考法を具体的にどのように考えて使うのかを、分かりやすく物語形式でまとめられています。
内容を軽く紹介すると、
入社8年目の、どちらかと言えば優秀ではない男性社員が、散らかった机の上で探し物をしているときに、清掃業者の方に声を掛けられんですね。
そこでやり取りしているうちに「君の仕事にそんな多くの資料、必要ないのでは?」と言われてイラっとして、失礼な態度をとるんです。
実はそれが新しく就任する社長で、それに驚き「なんて失礼なことをしてしまったんだ」と思った男性社員は謝罪しに社長室に行くと
「君はクビだ。クビが嫌なら私の言うとおりに仕事を進めなさい」
と言われ、そこから社長の教えを受けながら、トヨタの仕事の思考法を学んでいく。
という結構ベタな物語の始まり方をします。
正直、日常的にビジネス本を読んだり、仕事法について勉強している方からすると、真新しい情報というのは全くないです。
でも実際に、「これできている人いるのか?」と考えると、かなり少ないと思います。
なので、自分自身が実際に行動できているかどうかを改めて考えながら、読んでいただけたらと思います。
頑張ることは、頑張らずに成果物の価値を高めること
結論から言えば「付加価値を生まない動きはすべて無駄と考え、人間にしかできない仕事をするようにしよう」ということです。
日本が高度成長期のときは、朝早くから夜遅くまで仕事をしている人は「頑張っている人」と言われていたことがあり、僕たちの若い世代ではそう考える人は少ないと思いますが、一部の人にはまだその考え方の人はいると思います。
でも今は、テクノロジーの発展により、機械が人に代わって仕事をしてくれる時代になっているので、いかに「人にしかできない仕事をする時間を増やせるか」が大事になってきます。
それには人じゃなくてもできる仕事を機械にさせることが必要で、具体的に本書で出た例は
報告書作成で、報告内容が自動で入力されるようなツールの導入
エクセルVBAで、稟議書が自動で作成されるように組む
などがあり、今自分が抱えている仕事で活かせるなと感じました。
個人的な話なんですけど、最近60代の職員から引き継いだ業務があるんですけど、結構非効率なやり方していて、それをいかに少ない手数でこなせるかを考えていたところだったので、エクセルを駆使して効率よくできるようにしたいと思いました。
問題が起こったら責任追及ではなく、原因追究
頭ではわかっても、本当に問題が起こった時って、意外とみんなパニックになって、責任追及しちゃってますよね。
単に責任追及して「その人のミスが原因」で終わるのは、とても楽なんですよね。何も考えなくてよいので。
でも、なぜ問題が起こったのかを追究し、原因を明確にしなければ、また同じ問題が起きてしまいます。
なので、「あの人がミスったから悪い」なんて考えで終わらせることはせず、「そうならないためにはどうすればよいか」を考えることが大切なのです。
また、原因追究にしても、本質をとらえていない話し合いが繰り広げられること多くないですか?
ミスした本人の話を聞かずに、憶測だけで「これが原因じゃないのか?」「あそこの顧客は○○だから、ダメだったんだ」など話している人いますよね。
トヨタではそんな無駄な時間許されないです。
実際トヨタでは本質を見抜く方法として、有名なアレを行います。
「WHYを五回繰り返す」です。
本書では、「発注ミスで大きな案件がキャンセルされた」という問題の原因追究でWHYを繰り返し
WHY① なぜ発注ミスが起こったのか?
→発注指示書の作成ミス
WHY② なぜ発注指示書の作成ミスが起こったのか?
→発注指示書がミスの起きやすい作りになっている
WHY③ なぜそれを直さないのか?
→それを直したいが編集権限がなく、編集できない
WHY④ なぜ権限を持っている人に直させないのか?
→発注指示書の作成者はすでに退職している
解決策 新しい発注指示書を作りなおす
という感じで問題の真の原因と解決策にたどりついていました。
ただの、発注指示書の作成ミスした人の責任で終わるのではなく、そのミスが起こらない仕組みを作った。
物語でこの解決策にたどり着く流れを読んでいると、「WHYを五回繰り返す」って物事の本質をとらえる方法として最強だなと思いました。
僕の勝手な偏見ですけど、世の中の結構本質をとらえていない話しをすること多いなと感じます。
僕自身も会話を振り返って、「あれ?さっきの会話、本質とらえていなかったな」と感じることあります。
普段から「WHYを五回繰り返す」ことを意識するのは大切だと感じました。
まとめ
頑張ることは、頑張らずに成果物の価値を高めること
人間にしかできない仕事をするようにしよう
問題が起こったら責任追及ではなく、原因追究
「その人のミスが原因」で終わるのは楽だが、再度同じ問題が起きる。
そうならないような仕組みを作る。
本質をとらえるときは「WHYを五回繰り返す」
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