2040年の未来予想
いきなりですが、皆さんスマートフォン持っていますか?
今現在、スマートフォンを持っていない人はほとんどいないと思います。
スマートフォンは、通話機能だけでなく、インターネットで調べたり、SNSで発信したり、動画を観たり、生活には欠かせないものになっています。
ですがそのスマートフォンも、たった13年前は日本になかったのです。
日本でアップルの「iPhone」が発売されたのは2008年です。
今から13年前の日本では、スマートフォンが無い世界でした。
スマートフォンが出たばかりの時は、「こんなボタンのない携帯は扱いづらい」「今の携帯で十分」など、批判的な声も多かったと思います。
しかし、たった13年で私たちは、スマートフォン無しでは生活できなくなっています。
13年で世界はこんなにも便利になりました。
きっと、20年後の2040年はさらに大きく変化した未来になっているでしょう。
そんな2040年の未来を予想した本書の特に衝撃的だった内容を紹介したいと思います。
6Gの登場
まず2040年には6Gが当たり前になっていると言われている。
今5Gが広がっている日本からすれば、6Gはどういうものかイメージがつかないですよね。
でも、3Gが2001年から、4Gが2010年から、5Gが2020年から利用されていると考えると、2030年ごろには6Gの利用が始まり、2040年には定着していることでしょう。
4Gの100倍の速さが5Gですが、6Gは、その5Gの10~100倍と言われています。
2時間の映画のダウンロード時間で考えると
4Gだと→5分程度
5Gだと→3秒程度
6Gだと→一瞬
なので6Gになると、画面が開くのを待つ時間という概念がなくなると言われています。
そして、ダウンロード時間が短くなるということは、スマホなどのデバイスは消費電力が減るので、1回の充電での利用時間が10倍になるのも夢ではないそうです。
6Gの運用法
20年前までは、インターネットにつながっていないのが当たり前だったのに、20年後には、インターネットにつながっているのが当たり前の状態になるそうです。
6Gになると、あらゆるものにコンピュータチップが埋め込まれ、常時インターネットにつながる状態になります。
なので、バスや電車は自動運転になり、上空にはドローンが飛び交い、衝突が無いように、通行人や車などの動きも常時把握されたりしているかもしれません。
さらに、コロナ渦で当たり前になったテレビ会議も、技術的にはSF映画のように、あたかもその人が目の前にいるかのような、3Dホログラムで会話できるようになると言われています。
あなたの上司が3Dで目の前に現れるのは、あまり嬉しくないかもしれませんが、そういう時代が20年後には来るのです。
コンビニやスーパーは無人店舗になる
日本の人口は9年連続で減少しており、働ける人の減少も2040年には、6000万人になる。
それに、65歳以上の高齢者は3900万人近くになり、3人にひとり以上が「老人」になると言われている。
そのため、慢性的な人手不足になり、コンビニや、スーパーは無人店舗がスタンダードになると考えられています。
実際、ローソンではセルフレジが導入されていたり、無人店舗も実験として始めている。
無人店舗は万引き防止にもなる
さらに、無人店舗のメリットは「人手不足解消」だけでなく、「万引き防止」もあります。
書店や文房具を扱う企業では
万引き被害額 売り上げの約0.5%
書店の営業利益率 約0.02%
つまり、1億円の売り上げの書店の場合、万引き被害が50万円あるのに対し、利益は2万円に過ぎないのが実情であります。
書店は利益率が低すぎるなどの問題もありますが、万引きによる被害が、小売店の利益を損害しているかがわかるかと思います。
入店時にアプリのコードをスキャンし、棚から商品を手に取りお店のゲートを出ると、自動で商品を特定し、アプリで決済される。
そんな時代が近づいているのです。
テレビはなくならない
これちょっとビックリでした。
「テレビはオワコン」など言われているので、もう2040年には、なくなっていると思いましたが、テレビは無くならないと考えられています。
日本人の18~29歳は、90%の人が、毎日何かしらテレビを見ているそうで、さらに中学生、高校生を対象にした調査では、普段テレビを見る人の約80%はテレビを見ながらスマホを操作していると答えています。
つまり、テレビは「ながら」に適したメディアであるということです。
テレビが登場しても、ラジオがなくならないのと同じ道をたどることになるとのことです。
面白い番組はテレビ局以外が作る
ただ、面白いテレビ番組は、テレビ局以外が作ると考えられています。
最近で考えても、話題になるドラマやアニメ、映画等はネット配信のものが増えているのではないでしょうか。
話題になった韓国ドラマの「愛の不時着」や、今流行りの「イカゲーム」はネットフリックスが配信していますし、「鬼滅の刃」のアニメもネット配信で観た人がほとんどだと思われます。
さらにネット企業が独自で製作するコンテンツは、テレビ局と比べて製作費が贅沢に使えるので、どうしても差が出てしまいます。
実際、アメリカのエミー賞の受賞作品は、アマゾンドットコム、ネットフリックス、有料ケーブルテレビ局のHBO、になっているそうで、すでにテレビ局ではなくなっています。