RMTについて徒然書いてみるテスト
■はじめに
こんにちは。前職はゲーム関係、今は離職して復帰を目論んでいる花倉みだれです。
今回は見出しも作らず、あまり出典やイラストやらも引き込まずまとまりも考えず短文で書いてみます。
色々形式試したいですしね。
案外、そういうほうがシンプルでよいのかなと思い立ってのテストです。
■RMTとは
リアル・マネー・トレードの略です。
ネットゲームで、アイテムやアカウントを現金で入手する行為ですね。
■現代のRMT
完全月額課金型のネットゲームというものが非常に比率として少なくなっている現状「ゲーム内アイテムをゲームのプレイの代替として現金で入手する」という語源からはちょっとだけズレているのかなと思います。
公式経由でアイテムを現金で購入できることも多いですからね。
そもそも、ユーザー間取引ができるゲームも少なくなっています。「リネージュM」「ドラゴンネストM」など、中国・韓国の色が強いネットゲームでも、交易所・取引所などで匿名のやりとり(しかも手数料は引かれる)ができるに留まっていたのが個人的には記憶に新しいです。
目立つのはアカウントのRMTです。この記事では概ねそれについてお話することになるかと思います。
■RMTはダメなのか①
運営目線では到底許されざる行為です。規約でNGとしているわけですからね。(いいよ、と言っているゲームがあったら知りたい……。いわゆるブロックチェーン系だと話は変わるのでしょうか……)
郷に入っては郷に従う、最低限の良心があるなら、ぜひ避けて欲しいと思います。
■RMT業者について
「RMTClub」「ゲームトレード」
この辺りは広告を見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(URL貼っていたのですがエラーが出たので消しました……)
結構堂々とRMTを仲介している業者があります。
「RMT=中国・韓国系のお小遣い稼ぎ、あるいはヤクザのシノギ」
みたいな印象がどうしても昔のネットゲーム経験から根強くあるのですが、現実はもっとクリーンな印象のもと日本人が顔出しで堂々と求人媒体に載っていたりします。
メルカリなんかもそうですが、在庫を持たないでよくて、CtoCの仲介で儲けられるという点は悲しいほどにビジネスモデル的につよつよですよね。
ゲームのユーザー、過去の業界人、業界復帰を目指す一人の人間としての感情的な補正を抜きにすれば、将来性やら何やら大変見通し良さそうで羨ましい限りです。
■違法性
根拠について潰し潰し確認する法務的知識はないのでアレですが、とりあえず違法性はないというのが大筋の見解のようですね。
■買う側のリスクは?
違法性はない、というものの、規約違反は間違いないです。
①BAN
やる気と調査能力のある運営会社のゲームであれば、そのうちBANされることでしょう。
②追徴課金
悪質にRMTを行う方の場合、高額課金アカウントを生成・売買の成立後、プラットフォームに対しての返金などを用いて実質無料でお金を稼ぐといった手段を取るという噂を聞いたことがあります(実際どうなのかは知らない立場を取ります。5chかなんかで見た話なので実際いるかは知りません)
不正に得たアイテムということで、先述のBANの可能性もあるでしょうし、改めて課金をパブリッシャーから要求される可能性もありそうですね。怖い怖い。
③取り返される
「何があっても元の持ち主に戻す」ためのコマンドやパスワードやらを用意している(起動時にメモしろとか言われるようなやつ?)ゲームも多いです。
買ったのに、いつの間にやら元の持ち主に戻っていてログインできない……みたいなことは起きるんじゃないのかなぁ、と想像します。
■売る側のリスクは?
①他のゲームを遊べなくなるのかも?
デベロッパー側でどれだけ情報をつかめるものなのかよくわからないですけど、例えば機種情報やIPなんかを元にブラックリストに入ったりしたら、同社の他タイトルを普通に遊ぼうと思ったのに遊べない! みたいなことは起きるの可能性もあるのかな……? と想像します。
ただ、他社には個人情報を渡せないでしょうし、買う側のリスクに対して売る側のリスクがやや軽い気がしますよね……。
■RMTはダメなのか②
買う側としては、リスクが高いのでトータルであんまり得しないのでは? というところですね。
違法アップロードの話なんかもそうですが、こういうのはアップロード側の息を止めるしかなさそうな気がします。
ただ、違法性がない、というのがなかなか難しい点ですね。
嫌儲的な精神で、業者や売り手に得をさせない強い気持ちの浸透が待たれます。
■運営目線でRMTを考える
現在は法的な解釈が厳格になって、いわゆる「有料石」「無料石」の差はどこのタイトルでもハッキリついていますが、スマートフォン向けゲームが世に出た頃にはその区別は概ねありませんでした。
結果的に「石(無料・有料問わず)」は仮想通貨的な感覚で集めたりもらったり使ったりすることが多くの人に根付いていると思います。
だからこそ、クエストクリア報酬であったり、ログインボーナスであったりで「石」を配ることは、翌日継続率を上げたいとかDAUを維持したいとか、そういう意図のもと行って、実際それなりの効果を発揮するのでしょう。
その上で、追加で課金してもらうために、与えた以上に使ってもらえるよう『石』の使い道(多くはガチャでしょうが)を作り、現金パックのアイテムなんかを考えて作ったりするわけです。
すごく卑屈に捉えるのであれば、RMTが流行ってしまうようなタイトルというのは公式の商品の魅力が(RMTアカウントと比較して)足りない、ということでもあるわけですよね。
多くのタイトルでインストール後72時間限定! とかスタートダッシュキャンペーン! みたいなのをやっていますが、それでもなおRMTに流れてしまっているのはきっと、それらの商品の魅力が価格に見合わない、あるいは需要に合致しない(すぐ一線級のイベントに参加できない・チュートリアルが長くてめんどくさい等)のが表面的な理由だという点は意識したいところです。
感情的には業者も売り手も買い手も憎いですし「ゲームにお金をかけてくれた」ユーザーがいるのに自分たちの懐に1銭も入らないというのはどう考えてもチャンスロスでしんどい現実ですが、関係者それぞれの良心や人間性を心の中で責める前に、現実は現実として状況は冷静に捉えていきたいところです。
一方で、継続してプレイしているユーザーにはしっかり還元しなければらなりません。限定のアイテムや石なんかもたくさん配ることになるでしょうし、たくさんプレイしてくださっている方を表面上優遇するのはなんも間違っているはずはないのです。
新規の方やサボりがちの方はそれが手に入らないものであればあるほど、持っている人からの入手ルートに頼らざるをえない……というところもあります。
ジレンマ激しくてシンドイですねぇ……。
■もしかしてこれって、古の中古販売と同じ……?
『ニュースステーション』で古舘キャスターがPS2のバイオハザードを手に中古販売の問題を色々言っていたことの記憶は鮮明に残っています。
現物があること、物心ついたような頃からあること、実際小学生・中学生の財力では非常に頼りになることなどから中古販売に対して義憤に燃えるようなことは個人的には正直あまりなかった(今に至ってはメーカー側の気持ちはわかるものの、概ね死滅してしまっている同情もありますし、古いタイトルの仲介はビジネス的な影響も軽微だしやっぱりさほどネガティブな印象はないですね……とはいえ、なるべく新品で買おう、とはずっとしていましたし今もそうです)のですが、
「メーカーに1円も入らない形で商材とされている」という状況は似ていると言えるかもしれません。
「違法性がない」ということで決着している状況なんかも状況としては近いかもしれませんね。
特に当時やり玉に上げられていたのは『バイオハザード』『鬼武者』など「期待値も話題性も高くて売上も表面上いいが、プレイ時間は短いタイトル」でした。すぐクリアできるからすぐ売りに出されて、すぐ値崩れを起こしてしまうから新品が売れなくなる、という論調ですね。
当時のタイトルが日に日にボリューム偏重になっていくのは、中古対策だったのだろうと当時の自分は見ていました。
時間をかけてDL販売比重を高めたりサブスクで全編プレイさせてみたり、今に至るまで色々対策は続けている様子は見て取れます。
スマートフォンゲームもそんな感じの流れをこれから進んでいくのかな、と雑に予想してみたりします。
どこかの会社が訴えて、結果が芳しくなければ内部的にも外部的にもそれを意識した改善を行って行く流れとなったりするのかな、と。
現状は当事者ではないですからね……。
■終わりに(ユーザーとして出来ること)
買わない! 売らない!
それだけですね。
中古のゲームや漫画やらでも、クリエイター還元からすると公式ルートで買ってくれ、というのは古くから言われていることです。当然ゲームも例外ではありません。
ソレに加えて!
リスクまである!
ということの認識が広まればいいな、と思います。
この記事が数年に渡ってでも一人くらいの意識を変えるきっかけになったりすればいいなぁ、などと雑に思いつつ。
本当はもっと丁寧な記事にするつもりだったのでちょっと悔しいのですが、現時点でのアウトプットを優先してみました。
あまりにアカウント売買を始めとしたRMTが一般化している、しかも立派っぽい企業の仲介サイトまである、という状況で、何も知らず、悪いこととも思わず手を染めてしまう方もたくさんいるのだと思います。(リセマラも多くのゲームで規約で禁止されていますが、大声でやってると言ったりしますよね……。多分ダメだということを知らないのでしょう)
ヤバTの『リセットマラソン』は個人的には結構好きではあるのです。が……。(https://www.jungle.ne.jp/sp_post/253-yabaitshirtsyasan/)より
知らないことをやってしまった、ということであればある程度は致し方無いことかと思いますが、どうか悩める運営の方が増えないことを祈るばかりです。
■アイテム課金以外の場合についてのスタンス(6/23追記)
これはこれで一記事にしたほうがよさげではありますが、サクッと触れておきます。
完全月額課金であろうと、公式の規約に反するデータのやり取り =RMT には否定的な立場です。
直接アイテムトレード可能なゲームでRMTが行われることによって運営側が損すると想定されることはたくさんあって、だからこそ禁止しているわけです。
郷にいっては郷に従う……しかないというシンプルな理由ですね。
また、これは別にゲーム関係なく、当事者以外で「黙認」を肯定的文脈で使うことには否定的です。
例えば「高速道路で10km/hオーバーで走るくらいなら黙認されている」というのは周知の事実かもしれませんが、それを警察が公式発表しているのでなければ、10km/hオーバーでも違反なのは間違いないわけです。「黙認されてるからやっていいんだ」ではなく「悪いことをやっているんだ」という意識でいるのが自然な姿だと考えます。
まぁ、それはそれとして、最近流行りのブロックチェーンと昔ながらのMMOの相性は良さそうですし、ガンガンRMTできるそういうゲームとかも出たらいいですねぇ。当時のMMORPGがガンガンユーザー間RMTも想定されて作られていたのなら、そのまま移植するだけでエキサイティングなゲーム体験になりそうですしね~。