「番外編」から作る割り切りが生んだものと「本編」を作りたい気持ち
■はじめに
こんにちは、サークル「ほんわかふわふわ」代表、花倉みだれです
一応ゲームを3本リリースしています。
ゲームクリエイターでゲーム制作サークルだということは言い張ります。
・限られたリソースの中でどうにか形にすること
・それで最低自分たちが満足できること
これらを軸に楽しんでいます。
ただ……
■「本編」を作れないという問題
以前こんな記事を私は書きました。
要するに、ゲームというのは「出来ること」のカードのやりくリでアウトプットできるから「何か」は制作しやすいよね、という話です。
少し興味深く冒頭の自己紹介のゲーム2つを見ていただいた方はパッと見でお気づきかもしれませんが、私のゲームはどうあがいても「キャラ物のミニゲーム」の域は現状出ません。
愚直に、出来ること、あるリソースを駆使すると駆け出しはそうなってしまう……という部分でもあるかなと思います。
私の場合、私自身と妻にそれぞれいわゆる「オリジナルキャラクター」が存在して、だからこそ最初からある程度の画像リソースがあって、それを擦るような形で制作しています。
0→1でデザインから描き起こすよりおそらく断然楽なうえ、同じキャラを使い続けることで節約にも蓄積にもなりますからね。
これはこれで全然楽しいは楽しいのですが、少し悔しく思う部分がないではありません。
それは、いわゆる「本編」なしに「番外編」から作るような形となってしまうことです。
ものすごく普通に考えたら、キャラゲーというのは基本的に人気キャラクター、ないし「本編」ありきで、そのファンに向けて作られるものです。ド
知らないキャラクターのキャラゲー、普通に考えたら興味ないですからね。むしろ、ちょっとハードル高く感じてしまうくらいかもしれません。
「前日譚」的なものも基本的に後から出ますもんねぇ。
時々例外もある気はしますが(人気シリーズの体験版とか頭出し的な形。ドンキーとマリオの関係なんかもそのたぐいでしょうか……)
冒頭で「最低自分たちが満足できること」と強調しているのもそういう部分をある程度自覚的だからです。最低、自分たちはファンですから。
(とはいえ、ディレクターとして単体である程度楽しめるように……という意識は当然ありますよ?)
いわゆる「ファンゲーム」的なものを先出ししている感覚ですね。
でも、だからこそ作りきれてるのだとも思いますし、悪い選択ではなかったとも思っています。
■本編作りなよ
そういうこと言うなら「本編」先に作っちゃえば? という話は当然あるでしょう。
でもそうすると、ゲームならではの制作しやすさは遠のいてしまうんですよねぇ。
例えば、私のアイコンでありサークル「ほんわかふわふわ」の看板キャラでもある「佐々岡・つかさ」ちゃんの歴史は"友人とのオリジナル同人誌に寄稿したゲストキャラ"が現状の初出で、強いていうならそれが「原作」です。
(ちなみにこれの売上は5部未満なので、このファンというのはいない想定です)
「ドラえもん式の座組(主人公 + 異世界の人コンビ)に対して話を動かすために依頼してくる後輩」
正直これでしかなかったので、この話をリメイクすればいいというのも違うのかな……と思ってはいます。
その後いわゆる「キャラ設定」は積み重なっていますが、それを体系的に描いた作品は何も提供できていません。
となると、改めてしっかりとそういった点をフォローした「原作」を作る必要があるわけですが、それはもう明確に「やりたいことをやろう」になってしまうわけです。
私がゲーム制作のしやすさの理由としている「出来ることをやる」とは違うわけですよね。多分時間もかかるでしょうし、エネルギーも必要でしょう。
■やっていきたいという気持ち
色々私ごとで思うところもあったりして、ゆるゆると「本編」的な「物語や背景のあるキャラクター」として「ほんわかふわふわ」のキャラクターを提供できるようにしていきたいなとは考えています。
そもそも、クリエイターとしての私は「キャラクターは物語に従属するもので物語のために作られる」という認識の派閥です。
「キャラクターのために物語を作る」というのは創作論としてはむしろ現在王道だと思いますが、個人的にはちょっと慣れない作業だったりしますし、背景のない(ないし、特別リンクしない)キャラクターをミニゲームに出すのも若干悔しい思いを持ちながらやっていたわけです。
トランプのゲームならトランプモチーフの、スイーツモチーフならスイーツモチーフの、アイドルモチーフならアイドルモチーフのキャラを作るのが本来の筋でしょうとは思っているわけです。
そのあたりの欲求不満をぶつけたものを作っていきたいな~!
という気持ちが今は結構強いです。
とか言いながら、相変わらず「番外編」ばかり作るかもしれません。
結局、エターならずに割り切ってアウトプットするのに必要なのはそういうところだとも思いますし。
ただ気持ちとしては、そういう、本編がないものを作ることに対しての葛藤みたいなのは持っていますよという話を一回しておきたくてつらつら書いていました。
引き続き、何卒「ほんわかふわふわ」をよろしくお願いいたします!
お気持ちを形にして頂けることは大変光栄で、勿体ないながら大いに感謝いたします。いつもよりちょっとおいしい飲み物や食べ物を頂きますね。