【学園スイーツ発見】第3回新人フリーゲームコンテスト「佳作」受賞の報告
■はじめに
こんにちは、ゲーム制作サークル「ほんわかふわふわ」代表、花倉みだれと申します。
昨日、私たちも参加しておりました「第3回新人フリーゲームコンテスト」の結果が発表されました。
今回はそのお話です。
結論から申し上げると、なんと、136作品中41作品の受賞の一つとしていただけました!
佳作です!嬉しいですね! 光栄ですね! ありがとうございます!
■新人フリーゲームコンテストとは?
せっかく好意的に捉えていただけたので、せめてもの貢献になればとざっくり紹介させていただきます。まぁ、公式で書かれている以上のことは言えないので気になる方はそちらを見てみてください(笑)
(法人の対義としての)個人で運営されているフリーゲーム(無料ゲーム)のコンテストです。
私は今回初参加だったのですが、特徴は色々感じますね。
●①運営の透明性の高さ
賞金付きのコンテストで個人で運営……ということで資金繰りとかどうなっているんだろう? みたいな疑問はパッと浮かぶのですが、財源はCi-enでの有料支援によって賄われているようです。
運営のお知らせより
支援したお金がどう使われるか、どう使われたかという点についてしっかりと報告されているのが印象的でとても好印象ですよね。
●②プラットフォーム貫通型
フリーゲームのコンテストではあるのですが、公開する場所についての指定がありません。
当たり前と言えば当たり前ですが、既存のフリーゲームのコンテストはゲームエンジンやプラットフォームごとに開かれているものが目立ちます。
例えば、ウディタのコンテストであるウディコンとか
unityroomのunity1週間ゲームジャムとか
ティラノスクリプト(ビルダー) のティラノゲームフェスとか
その他もたいていはプラットフォームごとかエンジンごと、あるいは動画形式なんじゃないかなという認識でいます。
エンジン側やプラットフォームごとにやっていただけるのも非常にありがたいですし意義もわかるし何の文句もないですが、ただ、あえて言うならユーザーとしてはそんなの知ったこっちゃないですよね。
デベロッパー・パブリッシャーとしても、規模感出るならそれにこしたことはないわけです。特にそのエンジンやプラットフォームとしてはやや異端(RPGツクールでRPG作らないとか、ノベルゲームエンジン以外でノベルゲーム作るとかそういう)なものもフラットに見ていただける場というのは結構貴重なように思います。
「面白いフリーゲーム」をやりたい、探したい、そういう需要は間違いなくあったはずです。このコンテストは思想的にそういうところを感じるのがとても特徴的で面白いところだなと思います。
結果的に(期間内に公開されたものという縛りはあるにせよ)ほぼ「既に公開したゲームのURLを貼るだけ」で参加できる敷居の低さにも繋がっていてお見事ですね。
●③参加資格のゆるさ
「新人」コンテストではあり、基本的に60分未満の作品を推奨されてはいそうではあるものの、
「超ベテラン」枠や「60分以上枠」もあるなど「期間内(今回であれば2021/5/1以降)に発表されたフリーゲーム」があれば実質的に誰でも参加することができます。
私は@70本くらい自作ゲームが売れてしまうと300本なので新人枠としてはどうなるかな~(期待と不安)だったのですが、無事(?)胸を張って新人と言い張ることができました(笑)
現在累計230本超のセールスを記録している大人気ゲームはこちら。
こういう気軽さはとても良いですよね。制作者としてもそうですし、フリーゲームにアンテナを張っているようなユーザーにとっても親切だなと思います。
●④思想の優しさ
第3回新人フリーゲームコンテスト"「新人フリコン」とは"より( https://freegame-contest.com/2021-3/)
・ゲームを作ったことのない方に機会を提供したい
・受賞歴がないゲームを知られるきっかけを提供したい
こんなに優しくてありがたいことは開発者目線でないですね。
折に触れ言っていることですが、個人的な体感としては、
フリーゲームというのは決して広く広めるにあたって有利な手段とは限らないですし、有料で販売した際と比較して風当たりが優しいかというと必ずしもそうでもありません。
広報的な面では、とにかくセールができないのが厳しいです。
「プレゼントするから触ってくれ」という営業を行う価値が下がる点や「リリース後に話題を作る」ことを基本的に主体的に行わなければならないなど認知拡大が茨の道すぎます。その分、ブレイクした時の広がり方が凄まじいという特徴は感じるのですが、駆け出しだからこそそこまで届かせるのが難しいポイントだなと痛感しています。
これが有料だと勝手にプラットフォーム側で定期的にセールやってくれてそれの告知で自然に触れていけるので労力が段違いなんですよね。
レビューで筆を折るみたいな話もしばしば聞かれますが、基本的に「お金を出したものはいいものだと思いこむ」みたいな心理学的な要因があったり、タダだと冷やかし目的が増えたりといった要因もあり、無料のほうが風当たりが強いという面もあるのではないかなと思います。
正直、全く同じゲームが無料と有料でそれぞれ遊べるなら無料で遊びたいのがユーザーとしての心情だと思います。
お金目的じゃないなら、なるべく無料で配布してあげたいというのもまた、制作者側(として少なくとも自分は持っている)心情です。
ただ、現実問題として「フリーゲームとして公開するメリット」が薄いと感じられてしまうとどんどん縮小してしまうことでしょう。そうなると双方悲しいですよね。
このフリコンは、そういった点で非常に追い風を感じてありがたかったです。
参加しました! 結果は残念でした! と言えるだけでも全然違うんですよね。
自分のプロダクトに自己言及する機会というのは、ただただ貴重で本当にありがたいのです。
●フリコンに関して一言でいうと?
すごいコンテスト! 尊い! ありがとうございます! これからも頑張ってください!!
■参加したゲームについて
『学園スイーツ発見 ~双目(ざらめ)のドーナツ編~』というゲームです。
noteにもメイキング記事などはまとめてあるので、気になった方はぜひこちらも合わせ見てみてください。
「購買に来た超貴重なドーナツを先生から奪い合うためにクイズで女子学生2人が争う」というような超ライトなシナリオのストーリーモード(マルチ3エンド)と、
22秒以内にクイズの連続正解数を競うチャレンジモードがあります。
合わせてやり込んでも10分以内、ざっくり楽しむだけなら3分以内くらいで遊べるカジュアルゲームです。
しっかりと遊びきったー! 全クリした~! ランキング入った~! みたいな感覚を味わうことはできるかなと自負しています。
パートボイスではあるものの声もついていて、美少女ゲーム的な体験もできるかなと思います。ポンポンテンポよくクイズ正解していった時の「はいっ!」「こっち!」ボイスはとても気持ちいいですよ。
最近は #ゲーム実況 応援としてサムネ作成用画像入りパックとかも配信してみたりしています。
■配信場所
●ブラウザ(unityroom)
●Windows
・BOOTH
・フリーゲーム夢現
●Android(GooglePlayStore)
■終わりに
正直、今回の結果は驚きがすごかったです。
なんせ、一次審査からは漏れていましたからね。
グランプリの、とはいえ、その他の賞もこの一次審査を越えた皆さんから割り振られていくものだと思っていました。
一応確認しておくか~くらいの気分だったので見つけた時はうお!? ってなりました。
本当にありがとうございます。
個人制作だ、とは言っていますが、評価していただけるプロダクトとなった要索要素は私以外の力による部分が大半以上を占めると思っています。
本当に良き方々にご協力いただけたな、と改めて感謝させていただきます。
こいつに協力してよかったと少しでも思っていただけるような報告になったのではないかな、と、そういう意味でも嬉しく思います。
そういう実績を積み重ねて、積極的に私に使われたい~って営業かけられるような未来が来るといいなぁとか夢見てます(笑)
少々私事で現在テンパっている状況ではあるのですが、ゲーム作りきってそれであれこれして~っていうのはやっぱり楽しいですね。
継続してやっていきたいな~という気持ちも新たにしました。
フリーゲーム・有料販売どちらにするかなども全然未定ですが、
今回参加してみて、フリーゲームも悪いものではないなと思えたのが何より収穫だったと思います。
運営チームの皆様に改めて感謝を。お疲れ様でした。