母の入院生活
2022年10月26日、母が車にひかれて兵庫災害医療センターに搬送された。
出勤のため家を出ようとしたとき携帯に公衆電話から着信があった。
嫌な予感は的中、うろたえる父。
病院に駆け付けると医師から
「右足首の骨折はひどく、全身打撲もあり今日、明日は何があっても不思議ではない。」
と説明を受けた。
コロナ禍で多くの病院が面会禁止となる中、
この病院は11時から17時までの1回15分までの面会が可能だった。
祈りが通じたのか、母はメキメキ回復した。
早々に命の危険はなくなった。
右足首の骨折は、腫れがひいてから手術が行われたのだけど
衝突部位の皮膚が壊死していて、そこの部分は別の日の手術となった。
太ももの皮膚を足首に移植して大きな傷が残った。
何歳になっても女性にとって体に傷が残るのは辛かっただろうと思う。
入院中、格安スマホを買って渡すと若い男性看護師さんと一緒に写真をとったり、それなりにenjoyしていたようだけど、病院食にだけは辛かったようだ。
母は食べることにとても執着していた。
私は医師の許可を得たり、隠れたりして佃煮などの差し入れを持参した。
元来、母は頑張り屋さん。
リハビリも頑張って、年明けには別の病院に転院することになった。
回復は順調ではあったものの、2023年は、お正月も節分も一緒に過ごせなかった。
母にとってお正月におせち料理をつくり、
節分に巻きずしと鰯を食べることは欠かせない年間行事。
来年は、おせち料理や巻き寿司をつくることを楽しみに回復を願った。
母の命が助かったのなら、他に何もいらない、と思ってはいたのだけれど
経済的な問題が私を苦しめることになった。