世の中にはびこる常識はマウント取りの呪文
よく常識という言葉を口にしてしまいます。
「これって常識だよね!?」
このように言われると「私って常識ないかも…」って落ち込んじゃったりしますが、気にすることはありません。
そもそも常識って一体なんだろう?という根本的な疑問が絶えず頭を駆け巡ります。
何らかの知識や意識ではありますね。
人の知識というのは大雑把に言うと「情報」です。意識はその「情報」に基づく心がけ、ということになるでしょう。
例えば東京から福岡に行くとします。
どうやって行くか、となるとだいたい新幹線か飛行機の2つの方法が思いつきます。
まず歩いて行くという選択肢はありません。
もちろんないわけではないですが、より早く、快適に到着するには新幹線か飛行機に乗るのがいいという情報を持っているからです。
もし新幹線や飛行機の存在を知らなければ、その情報がなければ、鈍行電車で行くとか歩いて行く、という選択肢も生まれますが「存在を知らない」ということは赤ん坊でない限りまずないでしょう。
おそらく多くの人が持っている情報、この場合、福岡に行くには新幹線か飛行機が適当、というのが常識だと思います。
これが本来の常識の姿です。
ただ、多くの人が持っている情報とは何かというのは意外とわからないものです。
確かめる手段がないですからね。
そして知っている人もいて、知らない人もいるような情報は、常識とはなかなか言えません。
ですから常識は割と曖昧なものだと思います。
にもかかわらず、より多くの情報を持っている人、すなわち、知識のある人が
「これって常識だよね」
と使ってくるわけです。
これは自分が博識であることをわかっていて、相手より優位に立つために「常識」という言葉を利用しています。
ですから、
「これ知ってる?俺は知ってるよ!凄いでしょ」
に置き換えられます。
福岡まで新幹線に行くとか、前に並んでいる人がいたら後ろに並ぶとか、そういうレベルの情報ではありません。
明らかにマウントを取るために使う「常識」です。
ちょっと小耳に挟んだ情報やネットなど一部の人たちで共有されている情報を知ったかぶって
「えっ!?それって今時の常識だよね」
とドヤ顔するやつですね。
しかも、こうしたマウントを無意識にやっている人たちは案外多いように思います。
おそらくテストの点を取ることで様々な競争を勝ち抜いてきた人たちの性(さが)です。
知識量で常に人より上回っていなければならない、と言う潜在意識が無意識を生み出しているのだと思います。
とにかく、マウント取りのために使われている「常識」は呪われた言葉のようなものです。
そうした場面に遭遇したら「そうなんですね」と適当に相槌して遠ざけた方が良いかもしれません。
知識を披露されると「あ、凄いなぁ」とちょっとだけ尊敬してしまう部分もあります。
その気持ちを素直に言ってもいいと思います。
でも実は、その人は頭がいいわけでも何でもなくて、人よりちょっと情報を持っているに過ぎませんし、それを知らしめたいだけなんです。
だから心の中では「かわいそうに」とか「かわいいやつ」と思っておきましょう。
そもそも常識は誰もが知っている情報のことだから、あえて「常識だよね?」なんて言う必要がないはずなのですから。
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