ごまかしは自分を欺く魔術!?
「ゴマかす」っていうことば、漢字では「誤魔化す」と書きます。う〜ん、なかなか物々しい雰囲気ですねぇ…。
とはいえ、どうやら「誤魔化す」は当て字のようです。ただこの物々しい雰囲気から察しがつくように、あまりいい言葉ではありません。
語源としては、ある人が「空海の焚いた護摩の灰だよ」と偽ってただの灰を売ったとか、中身が空洞の胡麻のお菓子「ごま(の)かし」とか、説があるようです。
なので「ごまかす」はインチキ、体裁を繕う、というようなニュアンスが含まれています。
やっぱりいいイメージはありませんね。
「ごまかす」の意味は都合の悪いことを隠すこと。でも、意外とごまかすことって日々多くないですか?
わたしはけっこうあったりする気がします…。
ごまかしはその場しのぎにすぎない!
たいていその場しのぎでついついやってしまうのですが、後々隠したはずの「都合の悪いこと」がバレて、がんじがらめになっちゃうんですね。
ただ「都合が悪い」というのは、今聞かれてもわからない、あるいはじぶんでもよく把握していないことが多いです。
それから整理しきれなくてうまく説明できない、今話す必要はない、なんてこともよくあります。
ですので「その場しのぎ」でそのときはやり過ごしたけど、根本的には解決はされていない、ということになります。
あるいは、今は話さなくても、いつかは話しておいた方がよさそうなことですね。
いずれにしても、解決を先延ばしただけなんです。
ごまかしはバレなくても自分に返ってくる
結局このまま放置していても、相手から何度も追及されたらごまかしきれなくなります。
あるいは「あなた、ごまかしましたね?」って見透かされることもあります。ごまかしがバレちゃうわけですね。
でも「バレる」だけなら実はまだマシ。
解決を後回しにしているだけなのですから、いつかは決着をつけなければなりません。
それを怠っていると相手に不信感を抱かせたり、じぶんが窮地に立たされることになります。
ごまかしたことがバレなければ、そのことがずーっと頭に残ってしまい、どんどん罪悪感とか、あるいは気づかぬうちにことが大きくなってしまいかねません。
ですのでごまかしたことを放置することは、じぶんにとって大きなダメージとなるのです。
このあたりが「バレないように」サボるときとはまったく効果が違うと思うんです。
サボることと違い、ごまかしは「バレない」ことはあまり重要ではありません。
それよりも、ごまかしたことを早いうちになんとかしないと、じぶんを裏切ってしまう可能性が大いにあるということになります。
ごまかしは「タイム!」と同じ、リカバリーすればいい
ごまかすときは、自分が把握していなかったり整理できていなかったこと、あるいは今話したくないことと言いました。
少し視点を変えてみましょう。
自分が把握していなかったり話さなくていいと思っていたということは、自分では重要でなはないと思っていたわけです。
もしくは、指摘されるまでまったく気づけていなかったことかもしれません。
むしろ自分では気づけなかったことを指摘された、本当はおさえておかなければならないことを教えてもらった、といえるのではないでしょうか?
ごまかしちゃったけど、ヒントをもらった、あるいはチャンスをもらったに等しいわけです!
ですので次にやることは、ごまかしたことをきちっと調べておく、整理しておくことなんじゃないかと思います。
チャンスはものにしなければなりません。ちゃんと相手にお返しすると同時に、自分の足りなかった部分を補うのです。
そもそもごまかすことがないに越したことはありません。
でも、生き抜く上ではどうしてもそういう手段が必要なときがあります。
あくまで時間稼ぎですね。スポーツの世界だってあるじゃないですか。「タイム!」です。
タイムをかけているあいだに整理して、ごまかしたことをきちっとリカバリーしておくこと、この感覚があるといいなと思っています。
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