HOPE-人生を変えるきっかけをつくった場所-
毎日の生活が退屈な人へ。何か踏み出したい人へ。何かを変えるきっかけを待っている人へ。人との出会いを求めている人へ。成長を求めている人へ。全ての学生、ワカモノに知ってほしい場所がある。
大学生生活の半分は、自分に自信のないままの生活を送り、風邪を引いた時に「助けて」と言える友達がいないままの人生だった。
誰かとご飯に行くことも出掛けて何かを楽しむこともほとんどなく、両手の指の本数の数が余るくらいしか印象的な思い出は残っていない。
手帳に書かれた短い日記の欄はいつも寂しいものだった。
頼れる友達も自分を見せられる友達もいない。
自分が誰かに声を掛けてもいいのだろうかと、誰かに誘われたら「自分なんかを誘ってくれてありがとう」と思うことしかできない。
そんな自分を変えたのは、HOPEだった。
HOPEは、四国をフィールドに活動しているNPO法人。
正式名称は、「NPO法人 四国青年NGO HOPE」。
会員の多くは大学生であり、13年の歴史を持つ。
「私たちは、ワカモノが自律的な成長を望み、その望みが叶えられる四国を実現します。」
この理念を胸に、HOPEでは現在、「国際」「教育」「地域」をテーマにそれぞれ2泊3日で100人規模の合宿を開催している。知らない者同士の大学生が集まり、そして出会い、掲げたテーマに関して考えを深めながら交流していく。
この場所が、私の人生を変えた。
人生をだなんて、随分大層な口ぶりだとは思う。しかし、本当に私の人生を変えたと言っても過言ではない場所なのだ。
私が、初めてHOPEと出会ったのは、大学2年生の3月。
同じ学部で少々交流のあった男子に誘われ、当時所属していたサークルの参考になるであろうと他のサークルメンバーと共に参加した。
正直、乗り気ではなかった。
なんなら、キャンセルしてしまおうかと直前まで考えていた。
私が参加した合宿は、今は開催休止中の「環境」をテーマにした合宿。第24回四国青年環境系合宿四国ギャザリング(略称24G)であった。テーマは「観光と環境」。
誘われたとき、「観光は特に興味ない分野」だと冷めている自分がいた。
しかし、いざ参加してみて衝撃を受けた。
合宿が終わった頃には、国内旅行業務取扱管理者の国家試験を受ける準備を始めていた。
自分の中での想像内で興味の有無を決めていた自分に気が付いた。
実際に触れてみなければ、本当に興味の有無など分からない。
触れる前から勝手に想像してつまらないと片付けて自分の可能性を自分で殺してしまっている。
そんなこともったいないじゃないか。
この合宿をきっかけに、誰に言われれるわけでもなく、自ら新しいことに挑戦するようになった。
次に参加したのは、24Gの翌週にあった第21回四国青年国際系合宿Salad(略称21th Salad)。テーマは「自分らしく生きられる世界」。
24Gとは別の刺激があった。
それは、人と出会うという価値。
21th Saladは100人を超える総参加者数121人での2泊3日の合宿が開催された。
人との交流に慣れていなかった私はひたすらに圧倒された。
人が多い。
それでいて、どの人の活発。
とんでもない空間に来てしまったと圧倒されながらも、知らない者同士なりに自分を受け入れてくれるこの空間に心地よさを感じた。
合宿中、自分のことについて話すことがあった。そこから考える生き方についてのこと。ほとんど初めましてなのに、じっと自分の目を見て、目を潤ませて、私の話をただひたすらに聞いてくれた。
話が終わった後、「ありがとう」と言ってくれた。
知らない感覚であった。誰かに自分の存在を認められたような気がして、救われた気になった。
この合宿が人との出会うことを好きになるきっかけになった。
気付いたら、合宿に参加する側ではなく、合宿を運営する側になっていた。
最初は、第25回四国青年環境系合宿四国ギャザリング(略称25G)。
次に、第1回四国青年地域系合宿FACE(略称1F)。
そして、今は、理事会に所属し、第2回四国青年地域系合宿FACE(略称2F)を見守っている。
25Gでは、企画統括という立場で合宿の企画の管理をした。
ここでの壁は人との交流であった。人と出会うことに抵抗を感じることが少なくなったにせよ、自ら人との接していくことには抵抗があり、ミーティング中の休憩時間は一人で過ごすことが多かった。誘われても断ることが多かった。合宿当日も、企画外では参加者と上手く話せなかった。
悔しかった。後悔が残った。
その人と関われるのは当たり前ではないと終わってから強く感じた。
思ったときに、誘われたときに、できるときに関わらなければ後悔する。
最初は不格好でもいい。とにかく自分から人と交流することを恐れてはならないことを知った。
25Gが終了し、交流会の場で酒をあおっていると、理事長から声を掛けられた。
「地域系合宿の実行委員長をしないか」
答えはYesだ。
1Fでも、もちろん壁を感じた。
人ととの交流に慣れていない自分にとって、17人のメンバーとちゃんとやっていけるのか不安だった。
とにかくがむしゃらに動くしかなかった。
みんなに何を与えられるのか考えるしかなかった。
気付けば前から自分から動くことが苦ではなくなっていた。
もう一つ。
1Fで、人に頼ることを知った。
その人を信じて託すこと。そのためには、その人を知ること、自分を知ってもらうこと。上辺だけではできないことを痛感した。
今は2Fで担当理事という役職として、リスクマネジメントを行っている。
チームビルディングやテーマに関する知識・スキルの定着に奮闘する実行委員長と14人の個性溢れ、それぞれに武器を持つ実行委員と共に一つの新たな合宿を作り上げる。
自分の成長だけでなく、人の成長を考えるようになった。
人脈から何かを生み出すことが多くなった。
人と向き合う中で自分とも向き合っていく。
人と関わり、自分の世界を広げていく。
HOPEは、人との出会いとその出会いから成長の場を与えてくれた。
今では、「迷ったらとにかくやってみる」「人との交流を躊躇しない」この2つを胸に数年前の自分では想像がつかないほど充実した生活を送っている。
自分に自信がなく、人との交流から目を背けていた自分はもういない。
毎日の変化の無さに退屈を感じる自分はもういない。
手を伸ばしても誰もいなかった自分の周りには、共に笑い怒り泣いてくれる仲間がたくさんいる。
出会いに感謝するばかりの日々を送っている。
HOPEは自分の身をもって、様々な価値を感じさせてくれた。
今しかできない環境の中で、大切なことを教えてくれた。
直接触れなければ、この価値の凄さを感じることはできない。
直接触れてしまえば、確実にこの価値の凄さを感じることができる。いや、感じざるを得ない。
自分を変えるきっかけに。自分をステップアップするきっかけに。
何も行動しなかった昔から、たった一つの合宿をきっかけに、何でも行動するようになった今の自分から一つ言わせてほしい。
もし、これを読んでいるアナタが学生ならば。
学生でなくともいい。ワカモノならば。
この価値を感じてほしい。
自分にとっての「大事なもの」を見つけられる。
どうか触れてみてほしい。
2020年3月5日~7日
第2回四国青年地域系合宿FACE開催
参加リンクはこちらから。