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駆け出しでもプロ意識を持つということ【数行日記8月下旬編】

08.21.Monday【嘘みたいに暑い】
平年、8月の平均最高気温は28℃らしい。はずなのに、最近は30℃を超えるどころか34℃ととても高い。ネット情報が誤っていたのか?とも思ったけど、どうやら地元民もひぃひぃ言うほど。異常気象だと急いで冷房設備の導入を始めているらしい。家にはクーラーがないので汗びっしょり。すべての窓を開けて風通しはよくしている。扇風機と冷風機を同時遣いもする。部屋の暑さにPCの動きが鈍く焼けるように熱いので、扇風機はPCに使っていた。ちゃんと暑いやん、北海道。

08.22.Tuesday【急募家で仕事捗る方法】
さすがに昨日と同じ暑さの中、部屋で仕事をするのはしんどいので、駅の隣にあるホテル内のカフェに逃げ込んだ。Wi-Fiが使えると情報をゲットしたからだ。ついでに米粉プリンが美味しいと聞いて。ちゃんとプリンとカフェオレを頼んだ。いつもと違う場所で作業をすると捗るのはどうしてなのか。気持ちがいいし、美味しい珈琲も飲めるから嫌いではないけど、家でもこのくらい捗らせたい。どうしたらいいんだろう。アイデア募集中です。

08.23.Wednesday【熱意だけはいっちょまえ】
明日は会社のインターン生に体験記の書き方ミニ講座を担当するため、資料を作り考えをまとめる日だった。ぶっちゃけ何をしたかは5W1Hで完結できるし、それだけでも体験記は成り立つかもしれないけど、これからは自分が書く意義を見出したうえで書くことで、AIでもなく、他の誰でもなく自分が書く意味が生まれるんじゃないかっていうのが結論だった。だから、いいことを書こうと必要以上に思わずに、自分の感情や価値観、考えたことを信じて書いてほしい。資料を作りながら、これは自分に向けても言っているなって。

08.24.Thursday【先生、緊張しちゃう】
ミニ講座当日。オンラインでの講座は表情が見えにくくて、これ、伝わっているかなって不安だった。こういうところ、オフラインの強みだよな。インターン生は会社自体に興味を持って応募してくれたわけではなかったけど、この講座からインターン期間を経て体験記を書きあげる中で、少しでも会社や地域のことを魅力に思ってくれたり、共感してくれたりしてくれたら、報われる気がする。翌日、社長から「とても勉強になったって言ってたよ」とインターン生の感想が共有された。社長!!

08.26.Saturday【夜の外食は呑むだけじゃないのよ】
夕飯に気になっていたお店へ。和の雰囲気漂うお店。目指すはお蕎麦。暑かったので野菜天ざるそばを注文。お蕎麦は美味しいことはもちろん、野菜天がさくさくで軽くて、これを書きながらもうすでにまたお店に行きたくなっている。早い時間に行ったけど、お客さんもいっぱいで愛されてるなあと思いながら、蕎麦湯まで美味しくいただいた。外食は居酒屋ばかりだったけど、お酒をメインにしないお店で食べるのもやっぱり好き。ご飯に集中できるから。今度はミニいくら丼のそばセットを食べる。もう決めてる。楽しみ。

08.27.Sunday【つくる日】
毎日でもチーズを食べたい人間。ふと、Instagramを見ているとフレッシュチーズを家で作っているリールを目撃する。加えて最近好きで見ているクララ・ブランのモデルのサラダを紹介するリールで出てくるチーズとサラダの組み合わせ。もうこれは作るしかない!ということで、なんちゃってリコッタチーズを作った。牛乳とレモン汁とお塩で作れちゃう。今日はニンジンとリコッタチーズのサラダに。おうちではなかなか食べない、お店の味がした。パートナーは苦手だった。ごめん。

08.28.Monday【おいしい日】
薄めに切ったバゲット。残り物の肉なしビーフシチュー(もはや、ただのデミグラスシチュー)。そしてリコッタチーズを使ったポテトサラダ。電子レンジでじゃがいもとニンジンを加熱して、フォークで潰して、マヨネーズ少しの代わりにリコッタチーズを大量に入れる。味付けはニンニク醤油とイタパセと塩コショウ。バゲットに合う副菜ができてしまった。最高。微妙に残ったリコッタチーズは蜂蜜とレーズンでデザートに。バゲットを楽しむ夕食になった最高。作れないと思っていたものを作るって楽しい。

08.29.Tuesday【ジンクスで片付けたい】
今日から取材で帯広へ。久しぶりの遠出。北海道で初めての遠出。まだ券売機で特急券を買うのは慣れない。早めに駅に着こうとせっせと準備。ここまでは順調。早めに行って、窓口で切符を買おう。失敗もないしクレカも使えるし一石二鳥じゃないか。と思っていたのに、まさかのお昼休憩で窓口が閉鎖されていた。半泣き状態で自動券売機と闘う。買えたけど、あとで見返すと札幌-美唄区間の乗車券を2回買っていた。勉強代にしよう。天を仰ぐ。こういうとき、私がどん臭いこと知っているパートナーは私を見送るべく早めに昼休憩に入って家に戻り、心配そうな面持ちで見送っていたけど、そうだよな。そりゃ心配するよな。ちゃんとやらかしたよ。

08.30.Wednesday【この年での初体験】
遠足前の小学生のように寝つけられなかったにもかかわらず、今朝は驚きの6時半起き。8時にアラームが鳴ってもぐずる私なのに、これがいつもと違う状況の凄さか。帯広駅から大樹町へ。ロケット開発会社のISTを訪問。北海道に来てから仕事でお世話になっていて、住んでいる場所から距離もあるため、今回が初めての訪問だった。今までオンラインや画像で見ていた人やものを直接見て興奮するばかり。「目指すのは、ロケットが夢じゃなくなること」という言葉にしびれた。かっこいいな。衰退する産業が多い中で、これから成長していく産業を近くで見れて発信していける機会って生きているうちでどれだけあるのか。この環境に身を置けることに感謝しつつ、ただ書くだけじゃなく、一緒に考えられるライターでありたい。

08.31.Thursday【素直って難しくない?】
素直であり続けることって難しい。この世に生まれて25年目。目をそらしたい事実だけど、そろそろ限界らしい。大好きな親戚たちにずっと「素直な子」と言われて育ったけど、今はどうだろうか。本当に素直なのか?立場や理想、勝手にはまってしまったしがらみに、感情を心地よく表に出せているんだろうか。
大好きで尊敬する友達、奈緒ちゃんを思い出す。彼女は本当に自分の気持ちに素直な子で、楽しいときは笑い、悩むときは眉間に皺をよせ、自信のないときは俯き、悲しいときは目を潤ませる。そして「私、今こんな気持ちなの」とちゃんと言える子、それが奈緒ちゃん。私が目指したい「素直」。
歳を重ねるごとに我儘を言う、自分の本音や考えを言葉にするのも躊躇うことが多くなって、感情さえも繕って、気づいたら自分の思想が迷子になって素直さから遠く離れていっているんじゃないかと危機感を覚える。自分の気持ちを表に出すことって悪いことなんだろうか。何がいいか悪いかってその気持ちじゃなくて表し方じゃないんだろうか。
口に出してもいい不満を胸の内に留めるわりに、あからさまに不機嫌な顔になる私。それなら言いなよ。最近、自分で自分を突っ込むことも多くなった。この突っ込みが背中を押してくれてるんじゃないか?まだ、あなたは素直になれるよって気づかせてくれてるんじゃないか。「素直」でありたいなら、拗らせる前に気持ちは外に出さなくちゃ。

駆け出しでもプロ意識を持つということ

本格的にフリーライターとして活動を始めて3年目。副業ほどの重さで動いていたこれまでに比べて、今年は「あ、私はライターなんだな」と思える動きが多くなってきた。

そして、よく受けるようになった言葉が「プロ」。
そのたびに、「そうか、私はプロなのか」と再認識する。
少し前までは、「いやいや、まだまだ駆け出しで」とか謙遜しているつもりだったが、最近はこれって謙遜とかでなく、相手に対して失礼なんじゃないかと考えるようになってきた。

「駆け出し」ならなんだって言うんだ。

クオリティが低くても口出しするな?
提示された金額分の成果を保証できない?

自分都合過ぎる失礼極まりない裏側。

「駆け出し」は決して免罪符にはならない。
ボランティアでもなく、有償でしっかりとお金をもらってモノを書く。少しでも貰っているのなら、それは「プロ」なのだ。
最近読んだ本にも書いてあった。
ライターとして活動する人にも言われた。
初めての地で出会う人も私を「プロ」のライターとして認識している。

私は「プロ」を履き違えていたのかもしれない。
凄い能力のある人、栄誉ある評価をいただいている人、世間から認められている人。
それももちろん、プロ。

だけど、それだけじゃない。

たとえば、「プロ意識」と言ったらどうだろうか。

お金に対して成果を支払う。
相手と真摯に向き合う。
技術への努力を惜しまない。
作り出すものへの責任を持つ。

プロ意識を持つは具体的に言えば、小さな見えないものの積み重ねなのではないか。
自分の仕事に対して、責任感・使命感・向上心を持つこと。
言葉ではなく、行動や発言に滲み出るもの。

ならば、事実、駆け出しでも「私に書いてもらう」ことを選んだ人、価値を感じてくれた人がいる前では、私は「プロ」としてその人とも自分自身とも向き合わなければならない。
腰を低く、謙虚であることは大事だが、「駆け出しですが」をただの逃げの言葉、保険の言葉にしてはいけない。
駆け出しでもプロはプロなのだ。責任を自覚し取り組むのだ。

ああ、そうか。
私、ずっと逃げてたんだなあ。

「駆け出し」って言いふらして、ずっと自分からも応援してくれている人からも逃げていた。
殴り書かれる言葉全部、自分に対してじゃないか。

もうプロとして見てくれている人がいる。大事な想いを託してくれる人がいる。それなのに、いつまでも逃げてはいられない。

「プロです」と自分から言うものでもないと思うから公言はしない。
ただ、プロのライターとしてのプロ意識を自分の血肉にする日々は惜しまない。惜しんではいけない。

技術の向上、それだけじゃない。人と真正面から向き合うこと、プロとしての自覚を持つこと。その自覚は行動に現れる。発する言葉尻に現れる。

油断してはいけない。

事実、駆け出しでも「プロ意識」は持て。
プロかどうかは周りが決める。
「やる」と決めた以上は、肩書を背負う以上は肩書に恥じぬ覚悟を持て。

過去の自分にも今の自分にも言い聞かせながら。

これがきっと、芯のある大人につながると思っている。
常に自分と人と物事と向き合い、考え続け、自分なりの答えを更新し続ける。それを表現し続ける。

個人事業主の紙1枚を出して2年目とはいえ、ライティングをし始めてもう何年だ。
誰のためにもならない「駆け出し」なんて言葉を取っ払って、一表現者として背筋伸ばして、9月からも気合入れようと思います。
これが私なりの覚悟。

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