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20241011-18 25なってもこんなもん

大きな決断した日。引っ越し以外で一番大きなお金を動かすことを決めた。
仕事とプライベートを分けれない性分の私は、今の仕事の仕方に不満を抱いている。会社員兼フリーライターの半々のお仕事スタイルを続けているが、フリーライターとしてもっと自立できる力がほしかった。
クラウドソーシングで案件をもらい、急に契約終了になる生活もお金のためと割り切ることができず、社会の数あわせに過ぎない気がして辛くなってきたのだ。
私である理由にもっと自信を持ちたい。そのためにフリーランスの「屈橋毬花」という存在をもう少し明確にしたい。
そう思っているとき、お世話になってる方々からのつながりから辿り着いたある方のマンツーマン講座を受けることに決めた。
今の私の月収入の約3倍の受講費。きっとパートナーはちょっと待ったと言うだろうなと思いながらも、事後説得に踏み切った(その日のうちに報告して、少し怒られた)。
「マリがどうしてもしたいならいいけど…安心のために受けるならやめなよ」
その言葉を深く胸に刻む。努力だけでなく結果をちゃんと見るパートナーらしい声援だ。
やったけど、駄目でした…なんて絶対にならない未来にするために死に物狂いで向き合うんだ。
もし大丈夫なら、受講中の心境も書いていけたらいいなあ。講座は12月から5ヶ月間。変わってみせる。


三連休1日目は、北見に引っ越してきて初めての着ルンです会開催の日だった。道東初の着ルンです会である。車を持っていないので、服と大量のハンガーなど荷物をすべてリュックとキャリーケースに詰め込んで、駅に向かった。
思ったよりもギリギリに到着してしまったのに、まさかのホームは階段を上った向かい側。長いワンピースの裾を踏んづけ階段で転びながらも乗り遅れたら後がない!と必死に駆け上がり、電車の中に飛び込んだ。バッグを見るとお気に入りのペンがなくなっていた。きっと転んだときにすっぽ抜けたのだ。
25でもこんなにスマートになれないのもなんだかなあと息を整えながら20分ほど電車に揺られた。
そろそろ降りるときだとドアの近くに席を移動してスタンバっていたのだが、肝心の下りる駅でドアが開かない。3‐4両ほどあるのに、なんと1両目の一番前しかドアが開かないという。
降り遅れちゃう!!!!!!!
そんな焦り方が今まであっただろうか。慌てて固いスライドドアを開けて半分転びながら1両目に急ぐ私に気づいた男子高校生が1両目のスライドドアを開けて私が通る空間を確保してくれていた。ありがとう少年。電車を降りると「お客さん! 切符はありますか?!」と運転手が顔を出して手を出していた。ここでは、駅ではなく、車両内で切符を渡すのか!
「ごめんなさい!ごめんなさい!」と何度も謝りながら名刺入れに挟んでいた切符を渡してなんとか一命をとりとめた。
25でもこんなにスマートになれないのもなんだかなあと落ち込んで、20分ほど駅の待合スペースで自販機で買ったカフェラテを飲みながら自分を慰めた。
そんな朝8時前。雲一つない秋晴れの日で、秋風を感じながら歩いた30分は、私のぺっしょぺしょに濡れたメンタルをリセットしてくれた。
その後のイベントはゆるやかな時間の中、楽しく幕を閉じた。

気持ちのよい秋晴れ午前7時46分

イベントが終わって家に帰ると、パートナーがケーズデンキに行きたいと言うじゃないか。iPhoneを買い替えたので、ケースがほしいとのこと。疲れていないわけではないが、付き合ってやろう。帰って早々片道30分ほど歩いて最寄りのケーズデンキに向かい、そしてパートナーだけが買うつもりだったのに、気づいたら私もケースを新調していた。
その後は、いつも1時間以上待つか人気過ぎて受付終了してしまう回転寿司トリトンへ駄目押しで行くと、奇跡的に1時間以内に席に案内されるというのだ。念願のトリトン。イベントのこの日まで駆け抜けたお疲れ様会にうってつけだ。
8月中旬からずっと気が張る案件が盛りだくさんで、山場を越えたこともあってか、無心に寿司を食べまくった。食べに食べて少し気持ち悪くなってしまうくらい。帰りの徒歩は恐る恐るな足取りになった。
この日くらいは自分に言ってもいいんじゃないか?
お疲れ様、私。


着ルンです会で出会った方にお呼ばれして、占いを受けてきた。なんとその出店者が占いの講師をしている方だったのだ。絶賛人生(特にキャリア)迷走中の私は、占星術と紫微斗数の2つで占ってもらった。
なんだかんだ正解も不正解もない選択肢を並べられてその都度突き付けられる人生。自分一人では踏ん切りがつかないときに背中を押してもらえるものだなあ。
占い後、次に会う約束までした。お茶飲み約束だ。
「こんなに若いお友達ができてうれしい」と呟いたその方の「お友達」の響きに、友達ってなんなんだい?と思いながら自分からは友達です!と宣言できない小心者として生きている私はうるうるっとしてしまった。
20も離れた友達。母の方が年が近いお友達。何歳になっても、何歳離れていても、友達っていいな。


会社の新しいプロジェクトに参画すべく、2時間ほど打ち合わせに参加した。イベントやSNS運用のサポートとして入る。社内の事業の中でも個人的に気になっていて、何かしらで一緒に仕事ができないかと考えていたところだったので、ルンルンで参加した。
事業をどう見せたいのか、どういう人に共感してもらいたいのか、何をコンセプトに発信していくのか。考えないといけないことは山積み。でも、考えてばかりだと動きも鈍くなってしまう。動きながら頭の中のことをコンテンツに還元してアップデートしていく。私にはそのスピードがまだまだ足りていない。
打合せ終わりには、後頭部から血の気が引いて、指先が震えていたのですぐに遅めの昼食を摂ることにした。糖分が足りてないぞ!というときに襲い掛かるこの気持ち悪さ。気持ち悪いけど、そのくらい集中して取り組めた証な気がして嫌いじゃない。


居酒屋で夕食を済ますことにした日のこと。お酒を飲みながら、昔の写真を見返す時間があった。
「いやあ、これいい写真だよなあ」としみじみスマホの画面を眺めているパートナーに写真を見せてもらうと、そこには髪の毛も見切れるほど私の顔面ドアップ(ほぼ目鼻口のみ)が映っていた。可愛い瞬間を撮ったわけでもなく、なんでもないときの間抜け面のドアップもあって、なんだか汚らしく「もっと可愛いやつはないんか?!」と叫んだ。そのほかに見せてくれる写真も同じようなドアップか、半開きの目の間抜け面、変なポーズの寝相、時々太ももとおしり(いつ撮ってんねん)。すべてがなんとも可愛くない。
「こんなに彼女を可愛く撮れない彼氏も珍しいぜ」と吐き捨て、「私はそんなもんで終わらん女なんだからな」と言うもタイミング的に負け犬の遠吠えであった。

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屈橋毬花 | 【紙に月】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 自分の記録やこんなことがあったかもしれない物語をこれからもどんどん紡いでいきます。 サポートも嬉しいですが、アナタの「スキ」が励みになります。 ……いや、サポートとってもうれしいです!!!!