見出し画像

自分に登場人物をインストールしてみる〜読書で自分の世界への認識に揺さぶりをかける〜

こんにちは。あきです。
最近、小説を読んでいます。

私はフィクションの本が苦手なので、小説って、よっぽど好みの文体でないと読み進められないのですが、今回は縁あって、まだ世に未公開の小説を読む機会に恵まれました。

その小説には軍の隊員が出てくるのですが、彼女・彼らの思考や行動を小説で読むことが非常にたのしいです。

この感覚、前にも同じようなことがあったな。
と思って、思い返してみると、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んでいた時。

その時と感覚が非常に似ています。
「竜馬がゆく」は今から14年前に読んだのですが、職場の上司のすすめで、読んでみました。

非常にテンポの良い、心地よい文体のリズムでした。
そして、時は幕末。坂本龍馬とその周りの人々を描いた小説でした。

竜馬もそうですが、登場人物は剣豪が多い。彼らの試合や戦での思考の使い方や身体の感覚器官の描写が新鮮で非常にたのしみながら読んでいました。

「竜馬がゆく」を読んでいた時、明治維新の夜明け前の幕末の世界が、本を開くとすぐそこにありました。

本を読んでいない時でも、竜馬や登場人物たちのいる「竜馬がゆく」ワールドが常に自分の側(そば)にありました。

その本を読んでいる期間、いつでもすぐにその世界へワープできる感じ。

そして、ずっと読み進めているうちに、登場人物たちの思考パターンや思考をトレースして、自分の意識の中にも登場人物たちの思考が馴染みあるものへと変化していく感覚がありました。


今回も、同じような感覚があり、
その中から、ああ、これはいいな。
心地いいなといった思考を選んで自分にインストールする、ということをしてみました。

今回の登場人物の中に非常にフラットに世界を見ていて、世の常識を疑って本質を捉える思考の人物がいました。

読み進めているうちに、私自身の思考にも小説から揺さぶりをかけられているような感覚です。

たまに、「その登場人物の思考から、これを見たらどうなんだろう?」
という使い方で、自分の世界の認識を再構築することに活用しています。

自分の世界の認識というのは、あまり考えもせずに捉えている世界観であったり、いつの間にか採用しているブリーフシステムだったりです。

この試みは、思考の体操のようで、とても脳がよろこんでおもしろがっている気がします。

みなさんも、小説の世界観、登場人物の思考でこれはいいな、採用してみたいなというものがあったら、一時でも「あの人物だったらどう捉えるかな?」と想像を巡らせてみてはいかがでしょうか?

何か新しい発見があると思います。(^^)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集