ニコラス・カルペパーの窓|&Robe|ある魔女のアトリエ
星を読んだり、香りを熟成させたりして来る日も来る日も過ごしていると、人から「魔女だ」と噂されることがある。奇妙な霊感がある、と言う者もいれば、いや、あれは共感覚なのだ、と言う者もいる。きっと、見慣れない光景になにかしらの説明を求めているのだろう。
実のところ、私に何かとりたてて変わった力があるわけではない。ほとんどは書物から得た知識と、経験と鍛錬の賜物だ。
けれども、ひとつだけ魔法があるとすれば、それは「装い」だ。星占いをするとき、それからポプリの調香をするとき、わた