4年越しの願いが叶った日(2020.7.18)
※12月に書き始め公開まで2ヶ月かかってしまいました。
7月18日。
5ヶ月経ってしまったが、カレンダーをチェックしなくとも数字を思い出せるほど記憶に残った日だ。
私はこの日、ついに憧れの人に4年越しに対面することができた。
今日12月13日、2度目の対面を果たしたので1度目の備忘録、書いておかなければと思い出したので記すことにする。
7月のその記念すべき日について、いつもの私ならその日に書いていたはずだが、書かなかったのはその日の報道と私の過去のnoteを見れば何となくわかるとだけここには記しておく。
それはさておき。
4年越しに対面したその相手とは。
赤澤えるさん。
LEBECCA boutiqueというアパレルブランドのブランドディレクターをやっていたり、
鮮明には記憶にないが、2016年、赤澤えるさんのInstagramのアカウントを偶然見つけ、フォローしたところから始まった。彼女はラフォーレ原宿にヴィンテージの服とオリジナルの服を置くお店を構えるところだった。
私はというと、ちょうど九州にある大学に入学する前で、長野の実家に住んでいた。
バタバタと、九州へとお引っ越し。
寮に住んでいた私はバイトもできず、サークルの活動費に生活費を費やし、服をそんなに買うこともなかった。
そんな私はレベッカのとある服に一目惚れ。
同じくレベッカに興味を持っていた後輩と「可愛いよね!!」と盛り上がり、初めてオンラインを通して購入したのが「マグと迎えるニットカーディガン」。
初めて店舗に行けたのも、お店オープンから2年ほど経っていただろうか。
インスタグラムで見ていた店員さんに初めてお会いできて、着ていたレベッカのワンピースを褒めてもらった。
お店でしか手に入らない念願のショッパーに入れてもらったのも忘れられない思い出だ。
店舗にえるさんがいることはないので、なかなか会えず。
ときどき開催されるイベントも九州ということでなかなか会えず。
そんなとき、えるさんがキャンピングカーで47都道府県を巡るキャンペーンをしていた。
私の住む九州のとある温泉街にもやってくることを知った。
ついに会えるか…!と思いつつ、どうしても欠席できない授業とバイトが重なってしまい、会えず。
そのまま私は1年間の留学で、日本を発つことになった。
帰国の3ヶ月前にひらかれたレベッカブティックの3周年という節目を祝う記念パーティーも泣く泣く画面越しに見守り。
留学から帰ってきてからは東京と長野を行き来しつつ、就活に励み。
終わった10月に卒業単位を取得するために大学のある九州へと戻った。
無事卒業が決まり、3月。
私はついにえるさんと会える機会を迎える予定だった。
そう、前年逃してしまったレベッカブティックの4周年記念パーティーへ参加予定だった。
ちょうど猛威を振り始めていたCOVIDのおかげで、遂に訪れようとしていたえるさんへの出逢いはまたまた先に延びることとなってしまった。
COVIDの影響もあり、上京が延び、私は長野で退屈な日々を過ごしていた。
そんな中、4周年パーティーで受け取るはずだったえるさんのアートブック、「私たちのワンピース」を郵送かラフォーレのLEBECCAの店舗で受け取るかというお知らせを受け取った。
しかもとある1日に店舗に行けば、えるさんご本人から直接受け取れるとのこと。
ちょうど上京の日程が確定してきたところだった私は、今度こそ逃すまいと迷わず店舗で受け取る選択をした。
ばたばたと長野から上京をし、引っ越しの荷解きもままならないままに、私は真っ赤な「私たちのワンピース」を纏って、山手線に揺られて原宿ラフォーレ原宿に向かった。
昔から何度も訪れ乗った電車でも、自分の家を出て電車に乗り、遠くに見えるスカイツリーや、駅に停車するたびに乗り降りする人の多さ、電車のアナウンスで聞こえてくる聞き覚えのある都会っぽい地名。
日本の中で、大都会東京の中心原宿に、全国で1店舗のみ構えるレベッカブティックへの距離が縮まったこと、それだけでわくわくした。
4年間も本人をこの目で確認できていなかった私は、赤澤えるさんは存在するのかしないのかふわふわとした感情のまま、早足で、心臓をバクバクとさせながら表参道を下り、ラフォーレへ。
足早に階段を駆け上り、4階のいつものお店へ。
いつものように階段を登り、時計回りの方向からお店に向かう。
「ほんとにいるの?存在するのかな?」と自問自答しながらついにお店へ。
お店には既に私と同じように、本を受け取りにきたであろう方たちが話に花を咲かせていた。
どきどきしながら、そーっとお店を覗くと奥にえるさんの後ろ姿が。
私が想像してた以上に華奢で、小さく、可愛らしくどきどきした。
もともとが人見知りの私は、憧れの人が目の前にいるということで緊張に拍車がかかり。
他のレベッカのスタッフさんに、「えるさんに会うの初めてで、、声かけて大丈夫ですか?」と何度も確認。
優しく「大丈夫ですよ!喜ぶと思います!」と笑顔で促してくれた。
緊張しいの私は、手と足ががたがた震えていた。
こんなに緊張するのは久しぶりだった。
こちらに背を向けているから尚更。
インスタグラムのユーザーネームをえるさんの真似をしていたり、インスタライブなどでえるさんが「みなみちゃん」って呼んでくださったり、覚えてくれていたはものの、実際に顔を合わせたことがなかったので、最初話しかけても分からないだろうなと思っていた。
いよいよ勇気を振り絞ろう。
「えるさん!」と声をかけると予想外の答えが返ってきた。
「久しぶり~!!!」
瞬時に私は頭の中で考えを巡らせた。
いや、これはどういうことなのか。私と似ている他の誰かと勘違いをしているのか。それともえるさんは実は私に会ったことがあるのか。
脳内で一瞬キョトンとしてしまい、慌てて「はじめましてです!!」というと、「え、会ったことあるよね?」と。
あれ?私会ったことあったっけ??とまたまたキョトン。笑
「みなみです!エムジャパン(インスタのID)の!」と慌てて名乗ってみる。
すると「やっぱり!みなみちゃんだよね!目元だけでわかるよ!」とえるさん。
えるさんはよく人を覚えられないと言っていたので、いくらSNS上で認知してもらっていても、会ったらわからないだろうと思っていた。
私はよく初めて会った人に「友だちに似ている人がいる!」と言われることが多く、特徴のある顔だとも思っていなかったのだ。
だから、名乗るまで気づいてもらえなくても大丈夫だと思って話しかけた。
どうやら話を聞くと、今までSNSにあげたりしていたレベッカのお洋服を着た私の写真を見てきて、会ったことがあるように思っていたらしい。
とても不思議な感覚だ。
あまり顔と名前を覚えられないと言っているえるさんが、覚えててくれて、初見であったことあると思ってくれたことくすぐったい嬉しさだった。
それからお手紙をお渡しして、「私たちのワンピース」をえるさんの手から直接受け取り、その日は帰った。
SNSでの繋がりは薄っぺらかったり、文面だけじゃ伝わらないもどかしさがあったり、写真と実際の印象がかなり違っていたり、色々弊害もあるけれど、この日ばかりはSNSにめちゃくちゃ感謝した。
Instagramの投稿にいいねやコメントを押したり、えるさんのインスタライブを覗きに行ったり。レベッカのお洋服を着て撮った写真を自分で投稿して、そこにえるさんをタグ付けして見てもらったり。思うこと感じることがあったときにえるさんに長文でDMを送りつけたり。(これは本当ごめんなさい、悪口とかではないです)
えるさんに覚えてもらうためにやっていたのではない。尊敬できるところがたくさんあって、愛を届けたくて、えるさんから新しい色んな事を教わってそれに対して感謝したくて。えるさんたちの作るお洋服で幸せを感じたことを伝えたくて。
プライベートの知人ではないから、そう思ったときに個別でLINEとか電話とかできるわけではないけれど、えるさんにちゃんと届いてるし、見てくれているし、嬉しい言葉もくれる。
たぶん4年前えるさんをInstagramで見つけなかったら、今の私の価値観とか、新たに興味を持ったこと、考え方、人との向き合い方はかなり違ったのではないかと思う。
もし仮にえるさんに出会っていなかったとした場合にも、違う成長した自分がいたかもしれない。
でもえるさんに出会ったのは運命で、えるさんと出会って変化してきた自分はすごく好き。
ずっと会いたくて仕方なかったけど、4年越しの初対面がとても素敵な時間になったから、会えなくてよかったのかも。
うーん、やっぱもっと早く会いたかったな。笑
えるさん、素敵な初対面をありがとうございました。
また会えますよう。
minami